「普通じゃなくていい」—個性が才能に変わる、MARBLR WORLD SCHOOLの新しい学び

MARBLR WORLD SCHOOL

NPO法人MARBLR WORLD SCHOOLは、発達障害のある子どもやギフテッドの子どもたちを含め、すべての子どもが「生きる力」を育むことを目的としたスクールです。学習支援にとどまらず、野外活動や宿泊型プログラムを通じて、子どもたちが社会で活躍するためのスキルを実践的に学べる環境を提供しています。特に、ギフテッドの子どもたちの支援に力を入れ、彼らの才能を最大限に活かせる場づくりを目指しています。

MARBLR WORLD SCHOOLでは、単なる学力向上ではなく、自分自身で考え行動する力、人と協力する力を育むことを重視。日常生活のスキルを学びながら、自己肯定感を高めるサポートを行っています。さらに、オンラインでのコミュニケーション支援も実施しており、遠方からの参加も可能です。

MARBLR WORLD SCHOOL のプログラムは、子どもたちがのびのびと学びながら、将来の可能性を広げるための大切な一歩となるでしょう。本インタビューでは、スクールの設立背景や特徴、今後の展望について詳しく伺いました。

スクールの概要と提供する支援

ーまず、NPO法人MARBLR WORLD SCHOOLについて、対象となる子どもたちや指導内容について教えてください。

NPO法人MARBLR WORLD SCHOOL代表理事 やまもとさん(以下敬称略): MARBLR WORLD SCHOOLは去年の5月に新しく立ち上げたNPO法人の事業なんですよ。それ以前は、主に発達障害のある子どもたちの支援をしていたんですけど、それをさらに広げて、すべての子どもたちが健やかに成長できるような場を作ろうと思ったのがきっかけです。

今は、野外活動や合宿を通じて「生きる力」を養うプログラムをメインに提供しています。もちろん、オンラインでのコミュニケーション支援なんかもやっていますけど、学習支援というよりは、社会で生き抜くために必要な力を身につけることにフォーカスしている感じですね。

あと、発達障害の子どもたちだけじゃなくて、知能が高いけど生きづらさを抱えている「ギフテッド」の子たちにも特化した支援をやりたいなと思っていて。そういう子たちが、才能を活かしながら社会に適応できるようにするのが大きな目的のひとつです。

具体的な支援内容と対象年齢

ー発達障害のあるお子さんを宿泊型で預かるプログラムがあるとのことですが、具体的にはどんな内容でしょうか?

やまもとさん: はい、宿泊型のプログラムは、子どもたちが自立心を養いながら生きるスキルを身につけることを目的にしています。ただ、「発達障害がある子だけ」というわけではなくて、いろんな子どもたちが参加できるようにしているんですよ。

年齢層としては、小学生から中学生がメインです。でも、下は3歳から、上は成人した子までサポートしているので、結構幅広いですね。基本的には、保護者の方と相談しながら決める形になっています。

プログラムの中では、単に学ぶだけじゃなくて、生活スキルを身につけるのも大事にしています。例えば、自炊をしたり掃除をしたり、あとは仲間と協力することなんかも学べるようになっていますね。

設立の経緯ときっかけ

ースクールを始められた経緯について教えてください。

やまもとさん: もともと私は、発達障害のある子どもたちの支援をやってきたんですが、それを見てくれていた自治体の方から「廃校を活用して、子どもの教育に関する事業をやってほしい」っていう依頼があったんです。それが2023年のことですね。

それまでやっていた事業を思い切って閉じて、新たにNPO法人として立ち上げることにしました。やっぱり、学習支援だけじゃなくて、子どもたちが「生きる力」を育める環境が必要だと思ったので、今の形になっています。

他のスクールにはない特徴と強み

ーMARBLR WORLD SCHOOLの最大の特徴やアピールポイントについて教えてください。

やまもとさん: 一番の特徴は、学習支援ではなく「生きる力の獲得」に重点を置いていることですね。

今の時代、ネットを使えば家でも勉強はできるんです。でも、人との関わりとか、体を動かす経験とか、そういう社会で必要なスキルって、なかなか学ぶ機会が少ないんですよ。

うちはそこをしっかりサポートしたいと思っていて。野外活動や合宿を通じて、子どもたちが自分で考えて動く力をつけたり、人との関わり方を学べるようなプログラムを提供しています。

指導方針と大切にしていること

ー指導する際に特に意識していることは何でしょうか?

やまもとさん: 「子どもたちの個性を強みにする」っていうことですね。

今の社会って、「普通であること」が求められがちなんですけど、それって結局、子どもたちの可能性を狭めてしまうと思うんです。

だから、うちでは「みんな違っていいんだよ」っていうことを大事にしています。他と違うことが悪いんじゃなくて、それを強みにできるような環境をつくるっていうのが、うちの指導方針ですね。

今後の展望

ー今後、強化していきたい点や取り組みたいことはありますか?

やまもとさん: やっぱり、平日5日間のオルタナティブスクールの運営を本格的に進めていきたいですね。

あとは、ギフテッドの子どもたちへの支援をもっと充実させたいです。ギフテッドの子どもたちが持っている才能を活かせる環境をつくるのが、これからの課題だと思っています。

保護者や生徒へのメッセージ

ースクールに関心を持っている方々へメッセージをお願いします。

やまもとさん: まずは、一度気軽に体験に来てほしいですね。不安なことがあれば、いつでも問い合わせてもらえれば対応します。

それから、宿泊型のプログラムに参加する場合は、最低限、自分の身の回りのことができるようにしておくと、より充実した体験になると思います。

MARBLR WORLD SCHOOLは「普通の学習塾」とは違うけど、子どもたちが本当に必要な力を身につけられる場になっていると思うので、少しでも気になったら、ぜひ相談してみてください!

また、寄付金サイトがございます。少しでも発達障害のあるお子さんの力になっていただける方がいらっしゃいましたら、ご協力いただけると幸いです。