幼稚園児から80代までの幅広い年齢層、さらには国際的な生徒も対象にバイオリンレッスンを提供する「クニトInt’lストリングスクール」。
アメリカでの留学経験を活かし、「褒めて褒めて褒めまくって伸ばす」という独自の指導方針で生徒たちを育てる、西谷国登さんにお話を伺いました。
幅広い層に向けた国際的なバイオリン教育

ー どういった方を対象にどのようなレッスンをされていますか?
西谷さん:幼稚園から大人の生徒さんを対象にしたレッスンと、ヨーロッパや東アジアなどインターナショナルな方々にもオンラインで、バイオリンのレッスンを提供しております。
帰国子女やインターナショナルスクールに通う生徒さんも多く受け入れています。
英語が話せますし、海外の文化のことも分かっていますので、海外での生活が長い方にも対応しています。
当教室には優秀な生徒さんが集まっていて、発表会やコンクール、音楽高校・音楽大学の受験なども見据えた上達志向をお持ちの生徒さんたちを対象にレッスンしております。
アメリカ留学から得た「褒めて伸ばす」教育哲学
ー ご自身がこの教室を始めたきっかけや背景についてお聞かせください。
西谷さん:私はアメリカに留学していたのですが、そこで学んだポジティブな「褒めて褒めて褒めまくって伸ばす」というレッスン方法を日本でも広めたいと思いました。
アメリカ留学で学んだことを少しでも日本の子どもたちや親御さんたちにシェアできればと思ってレッスンを始めたのがきっかけです。
ー 先生はずっと小さい頃からバイオリンをされていたんですか?
西谷さん:そうですね、3歳からピアノを始めて、6歳からバイオリンも始めました。
「優しいスパルタ」で結果を出す独自メソッド

ー この教室の特徴や、先生にとって一番のアピールポイントだとお考えの点について教えていただけますか?
西谷さん:日本ではなんとなく「スパルタ」という伝統があって、厳しくすれば上手くなると勘違いしているところがあるような気がします。
「厳しく怒る」という指導者は最近少なくなってきましたが、その考え方は残っています。
私は褒めて褒めて、面白いレッスンをしているのに、一見緩い感じなのにコンクールやオーディションで結果を出してしまうという、「優しいスパルタ」を目指しています。
楽しく情熱を持ってレッスンをしていたらいつの間にか上達していた、というのがモットーです。
ー 生徒さんは入会以前にもバイオリンを経験している方が多いのですか?
西谷さん:そうですね。まれに初心者の方も教えることはありますが、初心者の方は他の先生からレッスンを受けて、ある程度練習を積んでからこちらに来ていただいたり、他の教室である程度経験をしてからいらっしゃる方が多いです。
生徒一人ひとりの「世界一」を想像するレッスン
ー ご指導される際に大切にしていることや、意識していることはありますか?
西谷さん:レッスンしている時に未来を予測して、「この子が世界一のバイオリニストになったらどんな風なバイオリニストなのか」を想像し、それと比較しながら夢を持たせるようなレッスンをしています。
他の生徒と比べたり、コンクールの誰々ちゃんと比べたりはせず、その子が世界一になったバイオリニストと勝負するような感じでレッスンをしています。
また、私自身がバイオリンやピアノでレッスン中に伴奏するようにしています。
伴奏すると弾きやすくなりますし、カラオケみたいで楽しいじゃないですか!
伴奏をバイオリンやピアノで弾いたり、お手本をたくさん弾いて聞かせながら、どういう音を出してほしいのかを考えてもらいながらレッスンしています。
体験レッスンと個別対応のコース設計
ー 実際に提供されているコースについて教えてください。
西谷さん:特に決まったコースはないのですが、まずは体験レッスンという形で、合うか合わないかを確認することは絶対に必要です。
体験レッスンは無料です。
レッスン料金はその都度、時期によって変わりますので、ウェブサイトでお問い合わせいただければと思います。
音楽を通じた多様な目標設定

ー 生徒さんは先生にバイオリンを教えていただいて、どのようなところを目指しているのですか?
西谷さん:もちろんプロを目指す子もいますし、音楽高校・音楽大学を目指す子もいます。
また、オーケストラなどいろんなところで弾くことも目指しています。
私は子供のオーケストラと大人のオーケストラの2つを持っているので、そこで楽しめるくらいにはなってもらいたいですし、プロになるかどうかは別として、いつでも音楽学校に行けるようなレベルには持っていきたいと思って、日頃からレッスンしています。
世界で活躍する人材育成への展望
ー 今後強化したいとお考えの点や、将来的なビジョンを何かお持ちでしょうか?
西谷さん:日本の大学も良いのですが、私自身が海外にいた経験から、海外に羽ばたくバイオリニストを育てていきたいと思っています。
色々なことが起こる世の中だからこそ、逆に世界に影響を与えられるようなレッスンをして、海外で活躍するような生徒さんをたくさん育て上げたいと思っております。
音楽の複合的な楽しさが継続の原動力に
ー 先生にとって、バイオリンの魅力とはどういったところでしょうか?
西谷さん:クラシック音楽は子どもたちが最初から好きなものではないんですよね。
コンサートで2時間もずっと座って聞いているのは、必ずしも楽しいものではありません。
大事なのは経験なんです。
例えば、アマチュアオーケストラの人たちも、打ち上げや飲み会などが楽しくて、そのために頑張るという側面があります。
音楽にはそういう複合的な楽しさがあるのです。
レッスンは優しいスパルタでしっかりやっておりますが、オーケストラ活動は緩くして、お母さんたちも含めて交流の場を作っています。
オーケストラで同じ世代の子たちが頑張っているのを見ると、自分も頑張れるし、横のつながりができると楽しくなります。
鬼ごっこをしたり、恋バナをしたり、スマホで遊んだり、そういう楽しい経験が積み重なって音楽が好きになっていくものだと思っています。
クラシック音楽の演奏会に行くとご高齢の方が多いですが、子どもたちがそれを好きになるまでには時間がかかります。
だから「この合宿楽しかった」「この発表会楽しかった」といった思い出を大事にしています。
バイオリンをどう使って、どう楽しむかまで教えることが大切だと思います。
横のつながりができて、いろんな機会やコンクールも一つの手段として、目標を持ちながら続けていくことが大事だと思います。
入会を考えている方へのメッセージ
ー 最後に入会を考えていらっしゃる方に、メッセージをお願いできますでしょうか?
西谷さん:ぜひウェブサイトをご覧いただければと思います。
発表会のダイジェスト動画なども公開しておりますし、自由な感じで演奏している様子もあります。
また、先ほど言ったオーケストラ教室のパートナーシップのユースオーケストラやマーチオーケストラも活動していますので、そちらにも興味があればアクセスしていただければと思います。