「北海道を笑顔に」リトミックとピアノで子どもの可能性を広げるのぞみ音楽教室

北海道・手稲区で2024年に開校したのぞみ音楽教室。0歳からのリトミックとピアノレッスンを通じて、生徒一人一人が持つ個性を大切にした指導を行っています。音楽を通じて人生を豊かにするという理念のもと、子どもから大人まで幅広い年齢層が通う同教室の魅力に迫ります。

サービス概要

ーのぞみ音楽教室様のサービス概要について教えていただけますか？

鎌田さん：主に0歳から就学前のお子様のリトミックを教えておりますが、ピアノ教室も併設しています。年齢層は幅広く、60代の方まで通われています。

生涯を通して音楽で豊かになってもらいたいという思いから、小さなお子さんからおばあちゃんになっても音楽を楽しめる場を提供しています。

設立の経緯・きっかけ

ー教室を始められたきっかけを教えていただけますか？

鎌田さん：22歳で結婚後、主人の転勤で北海道の様々な地域を回ってきましたが、特に地方では、習い事教室や塾など学びの場が少ないことを強く感じました。音楽の学校出身である私にできることはないかと考え、3人の子育てをしながら、地域の方々に音楽を教えたことが始まりです。

教室を開くきっかけとなったのは、実は我が子の経験でした。子どもの一人が学校に行けなくなってしまい、この世の中で自分らしく生きていくことの難しさを痛感したのです。一人一人が持っているものを輝かせることで、北海道がより豊かになるのではないかと考えるようになりました。

そして2024年、長年趣味のように続けてきた音楽教室を、正式に事業として立ち上げることを決意しました。

特徴とアピールポイント

ーのぞみ音楽教室様の特徴やアピールポイントを教えていただけますか？

鎌田さん：日本の音楽教育では、音楽を得意な人やピアニストを目指す人、芸術を愛する人のためだけにあるような雰囲気があります。しかし私たちは、プロを目指すかどうかに関係なく、音楽の持つ力を全ての人が感じられる教室を目指しています。

特にリトミックでは、単なるリズム体操ではなく、音楽を通じて想像力や表現力、自分の意見を述べる力を育みます。例えば「ウサギさんになってみよう」という活動では、先生が見本を示すのではなく、子どもたち一人一人が思い描くウサギを自由に表現しもらいます。この自由に表現するということが非常に大切なのです。決められた型にはめるのではなく、その子が持っているものを引き出すことを大切にしています。

指導時に意識していること

ー生徒さんを指導する際に意識されていることはありますか？

鎌田さん：できるだけ先生が教えるのではなく、生徒さんと共に学び合うことを心がけています。例えば「春が来た」という曲を演奏する時、大人と子どもでは春のイメージが全く異なります。大人は桜や暖かな陽気をイメージする一方、子どもたちは「自転車に乗れるようになる」「新しいランドセルを買った」など、新しい生活への期待を春に重ることがあるのです。

このような子どもならではの柔軟な発想を大切にし、「あなたのその感性のままでいいんだよ」というメッセージを込めて指導しています。音楽の基礎教育と表現力の育成を両立させながら、一人一人の世界観を大切にしています。