パソコンが苦手な人に寄り添う教室として注目を集める「パソコン教室パレハ」。代表の森分さん自身の苦い経験から生まれた独自のメソッドや、オンラインで行う丁寧な指導について、詳しくお話を伺いました。
パソコンが苦手な人に特化した教室
ーパソコン教室パレハの概要について教えてください。
森分:パソコンが苦手な方専門のパソコン教室として運営しています。この特徴は、私自身がパソコンが全く使えなかったという苦い経験から生まれました。同じような思いをしている人をなくしたいという想いから、苦手な方に寄り添う教室を展開しています。
主な生徒さんは40代、50代の方が中心です。この年齢層の方々は、仕事や日常生活でパソコンの必要性を強く感じている一方で、なかなか学ぶ機会がなかった方が多いのが特徴です。そういった方に、安心して学べる環境を提供することを目指しています。
独自の視点から生まれた教室設立の経緯
ー教室を始められたきっかけや経緯について教えてください。
森分:私は元々全く異なる業種で働いていました。パソコンには興味があったものの、実際に触ってみても全く分からない状況でした。周りのパソコンに詳しい人に聞いても、専門用語を早口で説明されるばかりでかえって怖くなってしまい、やる気を失ってしまいました。
そんな経験をしながらも、少しずつ自分なりに触れて学んでいくうちに、同じような悩みを持つ人が周りに多くいることに気づきました。
そういった方々に「私もそうでした、分かります」という形で話をすると「分かりやすい」と言っていただけることが多く、それが嬉しかったんです。
この経験から、パソコンが分かる人と分からない人の間に立って、私なりの知識で教えることができるのではないかと考えました。
特に、専門家と初学者の間にある大きな知識のギャップを埋めることができれば、多くの人がパソコンを楽しく学べるのではないかと思い、苦手な方に特化したパソコン教室を始めることを決意しました。
他にはない特徴とアピールポイント
ー他の教室にはない特徴や、教室として一番のアピールポイントについて教えてください。
森分:最大の特徴は「苦手な方専門」という点です。これを謳っている教室は珍しく、むしろパソコンが得意な方やちょっと知識を深めたい方はお断りしているほどです。
また、パソコンが苦手でも受講できるオンラインレッスンを提供している点も特徴です。広島と静岡に実店舗がありますが、遠方の方からのニーズに応えるため、教室と同じような環境でオンラインレッスンを受けられる仕組みを構築しました。
これは、パソコンが苦手な方やオンラインレッスンを初めて受ける方でも、安心して参加できる独自のシステムです。
単なる動画教材や一方的な講義ではなく、実際の教室と同じように生徒さんの表情や反応を見ながら、細かな指導を行っています。
生徒に寄り添った独自の指導方針
ー生徒さんに指導する際に特に意識していることや方針について教えてください。
森分:私たちが最も意識しているのは、専門用語を使わないこと、生徒さんの気持ちに寄り添った伝え方をすることです。また、「覚える」というよりも「慣れる」というスタンスで指導しています。
パソコンは触っていけば何とかなるものですが、1人では始めづらい面があります。家族や会社の人に教えてもらうのも難しい場合が多いので、私たちがそばに寄り添いパソコンに触れる環境を提供します。
勉強という形ではなく、自然とパソコンに慣れながら使えるようになっていく、そんな状況を目指してレッスンを組み立てています。
特に大切にしているのは、生徒さんの「できた!」という小さな成功体験です。一つひとつの操作を確実に身につけながら、パソコンへの苦手意識を少しずつ克服できるようカリキュラムを用意しています。
多様なニーズに応える充実したコース展開
ー提供されているコースやプランについて教えてください。
森分:WordやExcel、PowerPointといったOfficeソフトの講座では、実際に様々なものを作りながら操作感覚を身につけていきます。
たとえば、Excelでは実務で使える表計算の基礎から、グラフ作成や関数の活用まで、実践的なスキルを段階的に学べるようになっています。
タイピングについても研究を重ね、職場で実践できるブラインドタッチ講座を設けています。キーボードの配列を覚えることから始めて、徐々にスピードを上げていく独自のメソッドを開発し、多くの生徒さんから評価をいただいています。
最近ではMacを学びたいという方も増えてきており、一般的なパソコン教室ではあまりないMacの基本操作から実践的な使い方まで学べるコースを用意しています。
Windowsとの違いに戸惑う方が多いため、違いを丁寧に説明しながらMacの特徴を活かした使い方を指導しています。
今後の展望と入会を考えている方へ
ー今後さらに発展させていきたい点と、入会を考えている方へのメッセージをお願いします。
森分:今後は、オリジナルテキストの開発や新しい講座の開設に取り組んでいきます。苦手な方が「自分でもできるかも」と感じるきっかけとなる講座を増やしていきたいと考えています。
特に力を入れているのが、実務に直結するスキル習得のためのカリキュラム開発です。ビジネスの現場で求められるパソコンスキルは日々変化していますので、そういったニーズにも柔軟に対応できるよう、カリキュラムの見直しと改善を行っています。
パソコン教室は敷居が高いというイメージがあるかもしれません。私自身もそうでした。しかし、最初の一歩を踏み出していただければ、そこには楽しい世界が待っています。
パソコンを使わないという選択肢もありますが、使えるようになることで仕事がより楽しくなるはずです。そんなパソコンの世界を、ぜひ一緒に体感していきましょう。