「練習」から「体験」へ―音楽教育の新しいカタチ~発表会からSNSまで、音楽を楽しむ多様な選択肢を提供する教室~

「従来の音楽教育の枠を超えて、新しい音楽の楽しみ方を提案したい」――埼玉西部で人気なプラネット音楽教室。「音楽教育は今、大きな変化の時期を迎えています」と語る嵯峨先生は、従来の音楽教育の枠にとらわれない、新しい音楽の楽しみ方を提案しています。

デジタル技術の進化により、音楽との出会い方は多様化しています。YouTubeで見た演奏に憧れて入会する生徒さん、大切な家族にLINEで演奏動画を届けたいと考える生徒さん。そんな現代ならではの願いに応えながら、プラネット音楽教室では、リアルでの体感習得と共にデジタル発信も組み込み、柔軟な音楽教育を提供しています。

照明演出を取り入れたショー形式の発表会や、心温まるクリスマスカード演奏動画の制作など、ユニークな取り組みを展開する同教室。「音楽は楽しい」という原点を大切にしながら、一人ひとりの生活に寄り添った新しい音楽教育のかたちを追求する嵯峨先生のお話を伺いました。

幅広い年齢層に対応する音楽教室の特徴

ー まずは、プラネット音楽教室ではどのような生徒さんを対象に指導されているのでしょうか?

嵯峨:「当教室では幅広い年齢層の生徒さんをお迎えしております。0歳からのリトミックがあり、ピアノは1歳からのコースもご用意しています。大人の方は特にコロナ禍から急増しており、最高齢は89歳の生徒さまです。その方は87歳から始められ、先日はホールでの発表会に初めて出演されました」

ー 音楽教室としての特徴や方針についてお聞かせください。

嵯峨:「生徒さんはみなさん様々なご希望をお持ちですが、当教室の特徴として、ハイレベルなコンクールを目指すというよりも、生活の中で聴いて心が躍る曲があれば、それを一緒に楽しみたいという方が多くいらっしゃいます。例えば、お子様ですと音楽会が楽しかったからピアノを始めてみたい、といった理由で来られます。もちろんハイレベルにも対応できる講師はおりますが、どちらかというと日常生活の中に音楽があることの幸せを大切にされる方々に来ていただいております」

独自のイベントで広がる音楽の世界

ー 他の音楽教室と違う特徴的な取り組みについて教えてください!

嵯峨:「当教室の場合、発表会が非常に特徴的です。通常のピアノやエレクトーンの個人演奏に加えて、お揃いの衣装を着て、照明演出を施した形式の音楽も取り入れております。クラシックだけでなく、ポピュラーな曲も演奏いたします。埼玉の西部地区では、おそらく最も華やかな発表会を開催していると自負しております」

ー クリスマスイベントも素敵だと伺いました。

嵯峨:「クリスマスには2つのイベントを開催しております。1つはクリスマス会のコンサートです。当教室の講師陣の中にはユーチューバーの先生もおりまして、その先生とプロの演奏者をお招きしています。生徒さんたちには『超S席』と呼んでおりますが、通常のコンサートよりもずっと近い距離で演奏を聴いていただける機会を設けております。

もう1つは『クリスマスカード演奏動画』の制作です。教室のピアノ周りをデコレーションし、フォトスポットとして設えます。そこで生徒さんが練習している曲を30秒程度で演奏し、メッセージカードのような演出を加えます。それを動画にして、おじいちゃんやおばあちゃんにLINEで送れるクリスマスカードとして作成しております」

現代の生活に寄り添う柔軟な指導方針

ー 指導の際に特に意識されていることはありますか?

嵯峨:「近年では、特にご両親が共働きでお忙しい方が多くいらっしゃいます。以前は『ピアノは練習の積み重ねが大切』『そういう過程で粘り強さも身につく』という考え方が主流でした。もちろんそれも大切な要素ですが、現代の生活様式に合わせて、『いかに練習を少なく上達するか』ということを重点に置いております。

また、YouTubeで拝見した演奏に魅力を感じて始めたいという方も増えております。そういった演奏の裏には膨大な練習量があるわけですが、そのような憧れをきっかけに始められることも素晴らしいことと考えています。そういった方々に合わせて、練習方法を工夫したり、個人個人の趣向や生活環境に合わせて教材を選定したりしております」

個性に寄り添う音楽教育の可能性

ー 個人レッスンならではの強みについても教えていただけますか?

嵯峨:「発達障害をお持ちの方も、ピアノのレッスンでは非常に心穏やかに過ごされることが多いと感じております。学校の授業やグループでの活動では難しさを感じられる場合でも、個人レッスンでは落ち着いて取り組んでいただけます。

そういった方々は、『楽しく穏やかに過ごしたい』『普段の学習では難しさを感じるので、得意なことを見つけたい』というお気持ちで来てくださることが多くございます。個人レッスンだからこそ、そういったご要望にも柔軟に対応させていただくことが可能です。生徒さんからの直接的な反応をいただけることも、私どもの大きな喜びとなっております」

未来に向けた音楽教育の展望

ー 今後の展望についてお聞かせください。

嵯峨:「これからは、より多くの方に音楽を身近に感じていただきたいと考えております。学校の音楽会で『音楽って素敵だな』と素直に感じていただいた方に、気軽に足を運んでいただけるような教室でありたいと思います。そういった方々が楽しく通っていただけるよう、当教室ではしっかりとしたプログラムを組ませていただいております。生徒さんには『自然に上達できた』と感じていただけるよう、日々工夫を重ねております」

ー 最後に、音楽教室への入会を考えている方へメッセージをお願いします。

嵯峨:「音楽は決して高尚なものだけではございません。文化や歴史を学べるクラシックも素晴らしい部分ですが、楽器を演奏したり、ご家族や友人と一緒に歌ったりする、そういった楽しさからも始めていただけます。『楽しい』と感じていただいた方は、ぜひ当教室にお越しいただき、その気持ちをより広げていっていただければと願っております」

プラネット音楽教室では、音楽の持つ本質的な「楽しさ」を大切にしながら、一人ひとりの可能性を広げる音楽教育を実践している。デジタル時代だからこそ、対面での温かいレッスンと、テクノロジーを活用した新しい取り組みを組み合わせることで、より多くの人に音楽の喜びを届けようとしている。