S塾は高校生や浪人生を対象とした完全オンラインの管理塾です。特徴は毎日のZoom指導で、家庭での勉強環境を整え、従来の塾では対応しきれない生徒一人ひとりの課題に向き合います。徹底的に生徒目線で指導する代表の佐伯涼太先生にお話を伺いました。

オンライン管理塾「S塾」の概要
ー どういった方を対象にされていて、どのような指導を行っている教室なのかについて教えてください。
基本的には大学受験を対象にしている高校生や浪人生が対象になります。完全にオンライン塾の形でやっていまして、簡単に言うとオンライン管理塾のような感じです。勉強を管理していくタイプの塾になります。
基本的な指導としては、「毎日指導」というのを塾の方針としています。オンライン指導は直接顔を合わせないため、関係が希薄になりがちというデメリットをなくしたいという思いがあります。そのため、毎日ZoomやGoogleミーティングで繋いで、一緒に勉強していくという形で指導を行っています。
教室設立のきっかけと経緯
ー ご自身がこの教室を始めたきっかけや経緯について教えてください。
元々大学生の時に地域密着型の一般的な集団塾でアルバイトをしていました。その塾はとても良い塾で、地域の子どもたちがみんな通うような塾長も力を入れている塾でした。しかし、塾は週に3回程度しか通わないもので、本気で成績を上げようと思っても、週に3回授業を受けただけでは、成績が上がる子もいれば上がらない子もいるという状況でした。
なぜ同じ授業を受けていても違いが出てしまうのかを考えました。簡単に「地頭」や「元々勉強していない」という言葉で片付けることもできますが、そこを片付けたくないという思いがありました。差が出る一番の原因は、塾だけで終わらせているのか、それとも塾の勉強プラス学校の勉強プラス家での自習をきちんとしているかどうかというところにあると思いました。ただ、この部分については講師陣が踏み込みにくい領域でもあり、何かできないかとずっと考えていました。
ちょうどコロナ禍になり、オンラインという選択肢が出てきました。最初は戸惑いましたが、LINEなどの連絡ツールでほぼ24時間いつでも繋がれる状況ができ、「これはありかも」と思いました。宿題の質問や勉強の悩み、さらには人間関係の悩みなどについても「今30分だけ電話で話そうか」といった形でサポートするうちに、このやり方には可能性があると気づきました。
大学卒業と同時に、現在のS塾という完全オンライン塾を作ることにしました。「毎日指導」というコンセプトは、この経験から生まれました。毎日繋ぐことで、「家では勉強できない」という多くの受験生の悩みを解決し、「家を塾にしよう」という発想に至りました。
従来のように単に勉強計画を送って「来週までにこれをやっておいて」という形では、結局本人の裁量に任せることになり、できる子はできるが、できない子はできないという状態になってしまいます。そこで、ゼロから一緒に作り上げるという意味で、毎日繋いで、単語の覚え方から文法まで本当に一から一緒にやっていく形にしました。
他の教室にはない強みと特徴
ー 他の教室にはない強みや特徴について教えてください。
従来の「箱型」の塾との違いは、オンラインで毎日繋がることができ、いつでもすぐに質問等に対応できるという点が一つあります。
最近はオンライン塾も増えてきているので、オンライン塾同士の違いを考えると、「毎日繋いでやる」というのは他ではあまり見られない特徴だと思います。オンライン塾でよくある形態は、週に1回30分や1時間の定期面談をして、そこで勉強計画や参考書ルートを一緒に決めて「1週間これでやっていこう」という形で、質問はいつでも対応するというものです。
この形態は、自分で計画に沿って勉強できる子には合っていますが、手取り足取り教えないとできない子も多くいます。従来のやり方は比較的優等生向けで、学力の中間層あたりの子たちにとっては上手くいかないシステムではないかと感じていました。そこで、毎日フルでZoomを繋いでやるという形態にしているのが、他にない強みだと思っています。
指導する際に意識していることと教室の方針
ー 現在受講されている方を指導する際に、特に意識していることや教室の方針について教えてください。
基本的に指導する時に意識しているのは、徹底的に相手の立場になるということです。教員として経験が長くなるほど、生徒の気持ちがだんだん分からなくなってくるものです。自分が学生だった時にはこういう指導をしてほしかったという思いがあるはずなのに、経験や慣れで「こんなこと分からないの?」という気持ちが出てきてしまうことがあります。「なぜ分からないの?」ほど傷つく言葉はないと思うので、絶対にそういう言い方をしないよう心がけています。
オンラインで毎日指導していると、生徒の計画や生活スタイルが見えてきます。YouTubeを見る時間やゲームをする時間、推しを応援している話なども出てきます。そうした情報を活かして、例えばワンピースが好きな子にはワンピースに絡めて教えたり、好きなミュージシャンの曲の歌詞を教材にしたりと、一人ひとりに合わせた指導ができるようになります。
毎日繋がっていることで、「なぜ分からないの?」といった齟齬がなくなります。週に1回の指導だと、教員は「これくらいやってくるだろう」という期待を持ちますが、それが実際と違うと「どうしてやっていないの?」という不満が生じ、結局成績が伸び悩むことになります。
教室の方針としては、「徹底的に生徒ファースト」というところです。塾の方針は塾長の色が出るところで、自主性を高める塾もあればスパルタ式の塾もあります。私のスタイルは「俺の背中を見て付いてこい」というタイプではなく、一番最下位の生徒層を一緒に押して走らせるようなスタイルです。昔は「俺の背中について来い」というスタイルが主流でしたが、今の時代はそういった上からの指導を嫌う子が増えていると思うので、同じ目線に立って一緒に走っていくというスタイルを大切にしています。
提供しているコースとプラン
ー 現在提供されているコースやプランがあれば、それぞれ教えてください。
対象は高校生や大学浪人生で、基本的に教えるコースは私立文系の英語コース、英語と国語コース、英語・国語と社会、政治経済のコースという感じで分けています。私立の文系は基本的に英語、国語、選択科目の3つが必要で、選択科目は日本史、世界史と数学から選択するのですが、文系では基本的に数学は取らないだろうということで、日本史か政経のいずれかを選択する形としています。科目数に応じて、英語だけのコース、英語と国語のコース、英語・国語・社会のコースという形で分けています。
今後強化していきたい点と新たな取り組み
ー 今後、より強化していきたい点や新しく行っていきたい取り組みがあれば教えてください。
現在は私立文系に特化していますが、今後は理系の方や部活動をしている生徒など、より多岐にわたる受験生も指導していきたいと考えています。ただ、まだ私自身も未熟で、キャパシティ的にも私立文系の生徒に絞らざるを得ないのが現状です。今後はより多くの科目や工数を増やしていけたらと思っています。
また、受験以外の部分ももっと強化できたらと考えています。コミュニケーション能力やAIとの向き合い方、生活していく上で必要な学校では教えてくれないような知識、例えば税金や年金の話などです。これらは生きていく上で大切なことですが、学校ではほとんど教えてもらえず、社会に出て初めて給料からいくら引かれるかを知るというギャップがあります。
もちろん、まずは受験で合格することが優先ですが、受験である程度早めに成果を出した上で、例えば週に1回でもゲストを読んで違う勉強、受験以外の勉強も教えられるような塾にできたらと思っています。
入会を考えている生徒さんへのメッセージ
ー 今後ご入会を考えられている生徒さんに何かメッセージ等あればお願いします。
私の塾は「最後の砦」だと思っています。どの塾に行っても駄目だった、普通の予備校では成果が出なかったという生徒に、最後の最後に来てもらえるような場所です。毎日徹底的に管理するような塾は他にないと思いますし、私自身もこのスタイルでずっとやっています。これまで退塾者はおらず、最後まで卒業まで面倒を見られているのが大きな強みです。
勉強する気はあるのにできない方や、家から出るのが面倒、塾に通うのが面倒という方は、ぜひS塾に参加してください。いつでも2週間の無料体験を実施していますので、興味のある方はぜひ来ていただければと思います。