ヨガの本質を、静かな街から。旭川「ヨガスタジオ シャラナム」が目指す“安心して通える本物のレッスン”

旭川の穏やかな街で、自分自身と丁寧に向き合う時間を届けたい。子どもから高齢の方まで、それぞれの体と心に寄り添いながら、“本物のヨガ”を通じて、日常に小さな気づきと癒しをもたらす場所がここにあります。

ヨガスタジオ シャラナム HP

地域に根ざし、子どもから高齢者まで幅広く受け入れるスタジオ

ヨガスタジオ シャラナムは、北海道旭川市という地方都市にある、小さなヨガスタジオです。

旭川は人口約32万人。決して大きな街ではありませんが、この地域に住む方々がヨガに親しみ、自分のペースで体と心を整えていける場所として、スタジオを運営しています。

対象としているのは非常に幅広く、最年少では7歳の子どもから、70代以上のご年配の方まで通われています。

キッズ向けのクラスもあり、私自身の子育て経験を活かして、成長期の子どもたちに必要な身体の使い方や呼吸法を丁寧に伝えることにも力を入れています。

現在、スタジオでは週に13本のクラスを開講しています。内容や強度はクラスごとに異なり、それぞれのライフスタイルに合わせて、週1回から2回程度のペースで通われている方が多いです。

皆さんそれぞれ、ご自身の心と体に合った曜日・時間帯を見つけて、継続的に通ってくださっています。

「環境」にこだわった空間づくりから始まったスタジオ

もともと、ヨガのクラスは地域の公共施設を借りて行っていました。しかし、そこでのレッスンは、どうしても周囲の音や雑多な環境に影響されることが多くなってきました。

隣の部屋ではバレエ教室やブラスバンドの練習が行われ、時にはボクシングのミット打ちの音が響く中で静かな音楽をかけ、ヨガのクラスをしなければならないこともありました。

ヨガは、内面に意識を向けるための時間です。静けさと集中が何よりも大切。そうした環境が確保できない状況の中で、「本当に心地よくヨガをできる場所をつくりたい」という思いが強くなり、自分自身でスタジオを構えることを決意しました。

静かな空間で、自分の呼吸の音さえも感じられるような環境。その「余白」を大切にしたかったのです。

安全性と専門性を両立させた“本物のヨガ”

スタジオには、今まで「ヨガ=軽い運動」と考えていた方が多く訪れます。中には、「こんなに本格的なヨガが旭川で受けられるなんて思わなかった」と驚かれる方も少なくありません。そうした声を聞くたびに、この場所をつくってよかったと感じます。

私自身は、国際的なヨガライセンスを保有し、解剖学や生理学にも基づいた安全な指導を大切にしています。

ヨガの哲学や精神的な側面はもちろんのこと、実際に体を動かす中でのリスクを最小限にし、安全かつ快適にクラスを受けていただけるよう配慮しています。

年齢・性別・骨格・体調——どんな背景を持つ方にもヨガを楽しんでいただけるように、レッスンの設計には柔軟性を持たせています。

特にマタニティの方やシニアの方など、配慮が必要なケースにおいても、個別の身体状況に応じたアドバイスができるよう日々学びを続けています。

生徒一人ひとりが「自分の先生」として動けるように

レッスンで大切にしているのは、「自分自身の体の声を聞くこと」。

インストラクターの指示通りに動くのではなく、「これは今の自分には無理かもしれない」「ここはこう動くと気持ちいい」といった感覚に気づくことが、何よりも重要だと考えています。

私の役割は、道を示すナビゲーターのような存在。けして「正解」を押しつけることではありません。皆さんには、ご自身の体と対話するように、自分の可能性を一つずつ広げていってほしいと願っています。

ポーズ(アーサナ)は、ゴールではなくプロセスの一部。その姿勢に“なろう”とするのではなく、“今の自分”でできる形を見つけていくこと。

その中にこそ、ヨガの本質があると思っています。

“ひらめき”の瞬間に立ち会えることが、何よりのやりがい

私がこの仕事にやりがいを感じるのは、生徒さんの「気づき」の瞬間に出会えたときです。難しそうだったポーズが、ちょっとした体の使い方一つで、突然できるようになることがあります。

そのときに「あっ、これで良かったんだ!」と目を輝かせる姿を見ると、こちらまで心が震えるような気持ちになります。

もちろん「リラックスできた」「癒されました」といった感想も嬉しいのですが、ポーズの理解が深まり、ヨガそのものに対する興味が深まっていく瞬間に立ち会えるのは、本当にこの仕事ならではの喜びです。

養成講座を通じて、学びの輪を広げていきたい

現在は、自分が得意とするスタイルのヨガに特化した「インストラクター養成講座」もオンラインで行っています。これは、より多くの方にヨガを伝える存在になってもらいたいという願いから始めたものです。

今後は、オンラインだけでなく、スタジオでの対面講座やインストラクター同士の交流の場もつくっていけたらと考えています。

資格の取得だけでは終わらせず、教える立場になってからも成長し続けられるような、そんな学びの循環をつくっていきたいです。

「できるか不安」な方ほど、一歩踏み出してほしい

ヨガは「体が柔らかくないとできない」「レギンスを着て頑張らないといけない」といったイメージが先行して、なかなか始めにくいと思われがちです。

でも、実際にはその逆です。ヨガは“頑張らない時間”であり、自分に優しくなれる時間でもあります。

だからこそ、「ちょっと気になる」「やってみたいけど不安」と思っている方にこそ、ぜひ一度体験していただきたいです。

気張らず、私に会いに来るような気持ちで、まずは扉を開いてみてください。ヨガが、きっと新しい自分に出会わせてくれるはずです。