10年間の片頭痛に悩まされた経験から、体調改善と姿勢改善のレッスンをスタートさせた箕浦悦子さんによる教室、姿勢美ヨガ。
沖縄での空手との出会いが人生を大きく変え、その経験を活かして多くの方の体調改善をサポートしています。
東洋医学の知識も取り入れた、独自の指導方法について詳しくお話を伺いました。
教室概要と生徒さんの特徴

ー どういった方を対象にどのようなレッスンをされていますか?
箕浦さん:40代から60代の女性を中心にレッスンを行っています。
生徒さんの目的は様々で、姿勢改善や体調改善を目指す方、かっこよく服を着こなしたいという美容目的の方など多岐にわたります。
元々は体調改善コアレッスンという教室からスタートしました。
多くの方が、体調改善してくると、目的が変化してくるんです。
健康面の改善から「もっと綺麗になりたい」という美容面へと目標が移っていき、そのニーズに応えるために姿勢美容のレッスンも始めました。
設立の経緯ときっかけ
ー ご自身がこの教室を始めたきっかけについて教えてください。
箕浦さん:20代後半から激しい片頭痛に悩まされ、約10年間苦しみました。
病院にも通いましたが、原因がはっきりせず、外出もままならない状態が続いていました。
36歳の時、夫の転勤で沖縄へ移住することになりました。
その頃も体調は非常に悪かったのですが、子供の頃からの夢だった空手を習えるチャンスだと思い、たまたま目に入った「健康空手」という教室に通い始めました。
そこで空手の先生に体調のことを相談したところ、「姿勢が原因ですね」とアドバイスをいただきました。
体幹を鍛える運動を続けることで心身が整い、10年も悩んでいた片頭痛が半年ほどでほぼ改善したのです。
その後、名古屋に戻ってきて、同じような悩みを持つ知人と出会い、一緒に教室を始めたいという話になり、2008年から体調改善コアレッスンをスタートさせました。
特徴とアピールポイント

ー 教室の特徴やアピールポイントについて教えてください。
箕浦さん:様々な経験を積ませていただいたことが強みになっています。
クリニックやフィットネスクラブでの指導、大学での一般向け姿勢改善講座、子育て中のママ向けレッスンなど、多様な方々との関わりを通じて、それぞれに合った指導ができるようになりました。
また、筋肉やヨガの運動指導だけでなく、腸の難病を患う家族がいた経験から食事改善の指導も行っています。
さらに、メンタルケア、東洋医学にもとづいた季節ごとの体調管理やツボ経絡の知識なども取り入れ、様々な角度からアドバイスができることも特徴です。
生徒さんの悩みと指導方針
ー 生徒さんはどのような悩みを持った方がいらっしゃいますか?
箕浦さん:本当に様々な悩みをお持ちの方がいらっしゃいます。
仰向けで眠れない方、子育て中でイライラが止まらない方、病院に行くほどではないけれど不調が続いている方など。
また、何年もリハビリを続けてきたものの「これ以上は治らない」と言われてしまった方もいらっしゃいます。
こういった方々の多くは、実は自分の癖が原因であることが多いんです。
病院では治療が中心となり、生活習慣にまで踏み込んだ指導までは難しい面があります。
そこで、日常生活での細かな部分まで見直していくお手伝いをしています。
指導する際に意識していること

ー レッスンの際に大切にしていることを教えてください。
箕浦さん:まず大切にしているのは、レッスンを「気持ちいい」と感じていただくことです。
体の変化には時間がかかりますので、自宅や職場のすきま時間にできる簡単な運動を続けていただくことを常にお伝えしています。
体調や体形の崩れは、小さな癖が長年積み重なることで起こることが多いと気づきました。
そのため、まず自分の間違った癖に気づくこと、そして正しい動きを覚えることを重視しています。
さらに、それを繰り返し練習して無意識にできるまで習慣化することが大切です。これらの点を特に意識して指導を行っています。
レッスン形態について
ー 提供されているレッスンプランについて教えてください。
箕浦さん:コロナ禍以前はグループレッスンが中心でしたが、現在は個人レッスンを主に行っています。
対面とオンライン、両方の形式でレッスンを提供しています。
今後は、姿勢改善や体調改善のための講座も再開していきたいと考えています。
今後のビジョン・展望
ー 今後強化したいことや新たに取り組みたいことはありますか?
箕浦さん:食事改善はもちろんですが、心が体に与える影響がとても大きいことを実感しているため、メンタル面でのアドバイスにも力を入れていきたいと考えています。
また、姿勢が改善して綺麗になった生徒さんたちと一緒に、おしゃれを楽しむようなイベントも企画していきたいですね。
記事を読んでいる方へのメッセージ
ー 教室に興味をお持ちの方へメッセージをお願いします。
箕浦さん:自分では気づいていない小さな癖が、長年積み重なることで不調や姿勢の崩れを引き起こしていることが多いのです。
それは本当にもったいないことだと感じています。
癖に気づいて改善することで、より良い気分で過ごせるようになり、見た目も美しくなっていきます。
また、コロナ禍を経験して、セルフケアの重要性を強く感じました。
自分の体を自分で整えられるようになることで、将来への不安も軽減されます。
微力ではありますが、日本の医療費削減にも貢献できればと考えています。