1958年に創設され、三世代にわたって地域の子どもたちと向き合い続けてきたS.K.Yそろばん教室。小学生を中心に、年長から中学生まで幅広い年代の子どもたちが通う当教室では、単に計算力を鍛えるだけでなく、集中力や忍耐力、そして「自分のことは自分で責任を持つ」という姿勢を自然と身につける指導が行われています。
フラッシュ暗算や四則計算の暗算トレーニングなど、週替わりで取り入れる多彩な学習メニューは、子どもたちの飽きやすさを防ぎつつ、本質的な力を育てる工夫が詰まっています。また、厳しさの中にも温かさがあり、「私語禁止」や「時間厳守」といったルールも、子どもたちの成長を心から願う想いの裏返し。
自由に通える通い放題コースや、気軽に始められる無料体験など、現代のニーズにも寄り添った仕組みも魅力です。そろばんを通じて“生きる力”を育むS.K.Yそろばん教室の取り組みを、ぜひご覧ください。
ーまずは、S.K.Yそろばん教室が対象にしている生徒さんや、教室の概要について教えてください!

S.K.Yそろばん教室指導責任者 川口さん:基本的にはお子さんを対象にしています。特に多いのは小学生です。年長さんからも入塾はできますが、その場合は保護者の付き添いをお願いしています。中学生もいるんですけど、それはもう、小学校の時からずっと続けて通ってくれている子たちなんですよ。
小学生でも、1年生から1人で来る子もいれば、やっぱりお母さんが隣にいてくれた方が安心して頑張れる子もいたりして、本当に人それぞれですね。そのあたりは、親御さんと相談しながら、その子のペースに合わせて通ってもらっています。
ーどのくらいの年齢になると、1人で通うようになる子が多いですか?
川口さん:だいたい2年生くらいから1人で来る子が増える印象ですけど、1年生のうちから1人で頑張る子も普通にいますよ。でも、逆にお母さんが隣にいてくれた方がやる気が出る子もいるので、「今日は1人で行ってみようか?」「今日は付き添ってみようか?」みたいなやり取りをしながら、少しずつステップアップできるようにしています。
その日の気分とかコンディションによっても違うので、「この学年から1人で」というよりは、本当に様子を見ながらですね。
ーそろばん教室を引き継いだきっかけや経緯について教えてください!
川口さん:一番最初は、私の祖母が1958年に始めた教室なんです。私は物心ついた頃からそろばんが身近にあって、家の中にも当たり前のようにそろばんがある環境で育ってきました。その後、母が教室を引き継いで、さらに私が3代目として受け継いだ形ですね。
ただ、私が継いだタイミングで、教室の場所も名前も全部一新しました。ちょうどその時、長男が1歳になったばかりだったので、子育てと教室の運営を同時に始めたような状態で…。想像の通り、大変でした(笑)。でも、今思えば「その時期だったからこそ、できたこと」もたくさんあったなと思っています。
ー他のそろばん教室とは違う、S.K.Yそろばん教室の一番の特徴は何でしょうか?
川口さん:やはり「暗算力の強化」ですね。他の教室さんだと、検定に合格すること、昇級することがメインになっているところが多いと思うんです。でもうちはもちろんそれも大切にはしているんですけど、それだけじゃなくて、「フラッシュ暗算」とか、いわゆるそろばんを使わずに見取り算・掛け算・割り算を全部暗算でこなしていくっていう練習を取り入れています。
それを週替わりで内容を変えながらやっているので、子どもたちも飽きずに続けられるんです。それでいて、ちゃんと安定した暗算力が身につくように工夫しています。
ー「フラッシュ暗算」を取り入れている教室って、珍しいんですか?
川口さん:フラッシュ暗算自体は、やっているところもあると思うんですけど、そこにどれだけ力を入れているかは教室によって全然違いますね。そろばんの検定って、珠算の検定(そろばんを使った計算)と暗算の検定と両方あるんですけど、暗算の方にあまり力を入れていない教室もあって。
でも私としては、社会に出てから活きるのって「暗算力」だと思うんです。頭の中でそろばんが弾けるような感覚ですね。だから、そこをちゃんと身につけてもらえるように、基礎から丁寧にやってます。
ー中学受験や高校受験にも、やっぱり役に立つ力なんですね。
川口さん:そうですね。受験に直接そろばんを使うわけではないですけど、「計算に困らなかった」とか「すごく楽だった」とか、そういう話はよく聞きますよ。
中学受験だけじゃなくて、高校受験にも役立ったって言ってくれる子もいますし。計算だけじゃなくて、集中力もつくし、忍耐力も育つし…。今の時代にはなかなか揃わない要素が、そろばんにはあるなって思いますね。
ー教室での指導において、大事にされているスタンスやルールなどはありますか?
川口さん:はい、まず「私語は禁止」っていうのは最初に伝えてます。集中できないと意味がないので、そこははっきり言いますね。あと、「今日はもう無理だな」って感じる日もあると思うので、そういう時は無理せず切り替えよう、って伝えてます。
それと、挨拶や時間を守ること、忘れ物の管理なんかもかなり厳しくやってます。電車の遅延とか、やむを得ない理由以外では、遅刻したら教室に入れないルールにしていて、忘れ物も自分で親に連絡して持ってきてもらうようにしてます。
私が助けてあげたいって思うこともありますけど、そこを私が手伝っちゃうと不公平になっちゃうので…。自分のことは自分で責任を持ってやる。そこは徹底してます。
ー通いやすさについてもお聞きしたいのですが、コースや料金設定はどうなっていますか?
川口さん:今は2つコースがあります。
1つ目は「曜日指定コース」で、月曜から土曜のうち3日を選んでもらって、その曜日なら何時に来てもOKっていうスタイル。月5,500円です。
もう1つは「通い放題コース」で、教室が開いている日は何回でも来てもらって大丈夫。こちらは月6,500円ですね。通い放題の子の中には、月に18日とか来てくれる子もいて、それだけ活用してくれると私も嬉しいです。
この価格設定は、正直なところ5年くらい悩み続けてて…値上げも検討してるんですけど、やっぱり「通いやすさ」ってすごく大事だなと思っていて。だから、できるだけ気軽に来てもらえるようにしています。
ー今後、取り組んでいきたいことや、強化していきたい点があれば教えてください!
川口さん:そうですね、コロナ禍でしばらく中止になっていたそろばん大会が、去年あたりから少しずつ再開されてきていて。なので、これからはそういった大会への参加も積極的にしていきたいなと思っています。
あとはやっぱり、今の時代って「効率」とか「すぐ成果を出す」っていう価値観がすごく強くなってると思うんですけど、そろばんってむしろその逆で、「コツコツやる」ことが求められるんですよね。その価値が少しでも伝われば嬉しいなって思ってます。
ー最後に、これからS.K.Yそろばん教室に通おうか迷っているお子さんや保護者の方に、メッセージをお願いします!
川口さん:今、そろばん教室って本当に減ってきてると思うんですけど、でも私は心から「いい習い事だな」って思ってるんですよね。計算力だけじゃなくて、集中力とか、忍耐力とか、そういう“人としての土台”が自然と育っていくと思っています。
あと、当教室では「体験月は無料」で通ってもらえるようにしているので、少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ気軽にお問い合わせください。「ちょっとやってみようかな」くらいの気持ちで全然大丈夫なので、まずは一度、教室の雰囲気を感じに来てくれたら嬉しいです。