日本人ビジネスパーソンに最適化されたスペイン語教育「ソシエダ・インテルクルトゥラル」の挑戦

ソシエダ・インテルクルトゥラル

メキシコシティに拠点を構える「ソシエダ・インテルクルトゥラル」は、日本人ビジネスパーソンとその家族を対象に、基礎を重視しながらも柔軟な指導でスペイン語教育を提供しています。創業者が語る学校設立の背景には、スペインでの運命的な出会いや、文化を超えたつながりへの情熱が込められています。

全ての授業がプライベートレッスン形式で、生徒一人ひとりに寄り添う姿勢が特徴です。また、現地事情を考慮したカリキュラムや、日本人に最適化された教授法は他校にはない大きな強み。教材改定やオンライン学習プラットフォームの構築など、さらなる成長を目指す同校の取り組みについて、ソシエダ・インテルクルトゥラル社長の広瀬さんに伺いました。

メキシコから日本人ビジネスパーソンを支える指導の軸

ソシエダ・インテルクルトゥラル

ーまず最初に、どのような指導をされているのか教えていただけますか?

ソシエダ・インテルクルトゥラル社長 広瀬さん(以下敬称略):ソシエダ・インテルクルトゥラルは、メキシコシティに拠点を置くスペイン語学校です。生徒さんは主に、日本企業の社長さんを始め幹部クラスの方、あとそのご家族の方々も多いですね。現地でスペイン語を使ってビジネスや生活をされる方々のサポートをしています。

指導方法としては、基礎をしっかり重視していて、そこに実践的な要素も取り入れてます。それに加えて、生徒さんが興味を持つような表現や内容にも柔軟に対応するようにしていますね。

ーレッスンは対面が中心ですか?それともオンラインですか?

広瀬さん:最近は、どちらも同じくらいの需要があって、対面とオンラインがだいたい半々です。あと、ほとんどがマンツーマンなので、生徒さんそれぞれのペースに合わせて進めています。忙しい方も多いので、柔軟に対応するのがソシエダ・インテルクルトゥラルの特徴ですね。

ーメキシコと日本では時差がありますが、そのあたりも工夫されているのでしょうか?

広瀬さん:そうですね。例えば、今これを話しているのがメキシコシティの夜8時なんですけど、日本との時差を考えて、どの時間が生徒さんにとって都合がいいかを優先してスケジュールを組んでいます。

創業のきっかけはスペインでの運命的な出会い

ー学校を設立されたきっかけについて、ぜひ教えてください。

広瀬さん:きっかけはスペインでのメンターとの出会いですね。当時は大学を卒業したばかりで、正直なところ「自分が何をしたいのか」が分からなくて。ですが、とりあえず安定してそうな公務員になりました。

その後、スペインを旅行したときに、日本文化普及の事業をされていた日本人の方と出会いまして。もう、その方の生き方がすごく魅力的で、「自分もこんなふうに生きたい」と思うようになったのです。それで、スペイン語を勉強し始めて、文化事業に関わりたいと思うようになりました。

ー最初からメキシコを選ばれたわけではないんですね?

広瀬さん:そうなんです。最初はスペインで活動しようと思ってたのですが、いろいろ調べていくうちに、メキシコの方がビジネスチャンスが多いと感じたのです。文化事業も含めて「ここだ!」と思って移住を決めました。

他のスペイン語学校にはない強み

ー「ソシエダ・インテルクルトゥラル」の一番の強みはどこにあるのでしょうか?

広瀬さん:ソシエダ・インテルクルトゥラルの一番の特徴は、やはり日本人ビジネスパーソンに特化している点ですね。ほぼ全ての授業がプライベートレッスンで、生徒さんの会社やご家庭に講師が出向くスタイルです。忙しい方でも学びやすい環境を整えているのがポイントかなと思います。

また、日本人の学習スタイルに合わせたカリキュラムを組んでいるので、効率よくスペイン語を習得できるよう工夫しています。基礎をしっかりと固めるのがソシエダ・インテルクルトゥラルの信条ですね。

講師への期待と指導方針

ー指導の際に大切にしていることは何ですか?

広瀬さん:「有能であるより有用であれ」というのが、ソシエダ・インテルクルトゥラルの指導ポリシーです。知識がいくらあっても、それを生徒さんの立場に立って教えられないと意味がないと思っていて。だからこそ、講師の採用時には3ヶ月間の養成講座を受けてもらっています。

この講座では、教授法や知識だけでなく、日本人特有の文化的な特徴を理解してもらうことに重点を置いています。文化的な誤解を防ぐことも大事なポイントです。

提供するコースとその内容

ー現在提供されているコースについて詳しく教えてください。

広瀬さん:コースは主に「集中コース」と「通常コース」の2つですね。集中コースは、3ヶ月で初心者から初級ビジネスレベルまで到達するようなプログラムで、1日5〜7時間みっちり学ぶスタイルです。生徒さんも真剣そのものですよ。この期間は、仕事を休んで学習に専念する方も多いですね。

通常コースは、仕事をしながら受講できる内容で、週2〜3回、1回1.5〜2時間程度のレッスンです。こちらも生徒さんのスケジュールに合わせて柔軟に対応しています。

今後の展望

ー今後、さらに力を入れていきたいことは何でしょうか?

広瀬さん:今取り組んでいるのは、教材の全面改定ですね。内容が少し古くなってきているので、より効率的に学べるものにアップデートしています。基礎を重視しながらも、現代的な要素を取り入れていきたいと思っています。

それから、オンライン学習プラットフォームの整備も考えています。これがうまくいけば、さらに多くの生徒さんにスペイン語学習の機会を提供できると思っています。

スペイン語学習を始める方へのメッセージ

ースペイン語を学びたいと考えている方へ、ぜひメッセージをお願いします。

広瀬さん:スペイン語は、本当に世界を広げてくれる言葉です。20カ国以上で話されていますし、アメリカでも実質第2公用語として使われています。私自身、この言葉に出会ったことで人生が大きく変わりました。ぜひ皆さんにも、この素晴らしい言語の魅力を体感していただきたいと思います。