YAMAMOTO PIANO SCHOOLは、神奈川県の新百合ヶ丘と東京都の多摩市に拠点を持つピアノ教室です。3歳から90歳近い方までを対象に、初心者やアマチュア、音大受験生など幅広いレベルに対応しています。
同教室の山本まゆ子先生に、特徴的な指導方針やその魅力についてお話を伺いました。
演奏家の経験を活かした多様な生徒へのレッスン

ー教室の概要について教えてください。
山本:初心者のお子様から大人の方、音大を受験するような方まで、幅広いレベルの生徒さんを対象にレッスンしています。
年齢も3歳から90歳近い方まで幅広く、様々な方がレッスンを受けていらっしゃいます。教室は新百合ヶ丘と多摩市永山の2か所で運営しています。
ー教室を始められたきっかけや経緯について教えてください。
山本:新百合ヶ丘の教室については、2017年に私がドイツ留学から帰国して始めました。それまでは自分の演奏活動で精一杯でしたが、帰国後はレッスンにも力を入れたいと考え、スタジオを借りて指導を始めました。
昨年、生徒数が増えてスタジオの予約が難しくなったため、専用の教室をオープンしました。
永山の教室は母が運営しています。母もピアニストで以前は様々な場所に出向いてレッスンをしていましたが、2年前に足の手術が必要となり、移動が困難になりました。自宅でより快適にレッスンができる環境を整え、再スタートしました。
生徒の可能性を広げる独自のレッスンスタイル
ーほかのピアノ教室にはない特徴や、一番のアピールポイントを教えてください。
山本:まず1つ目の特徴は発表会です。ピアノソロはもちろん、弦楽器の先生と一緒に演奏するアンサンブルのコーナーを設けています。
バイオリンやチェロの先生と一緒に演奏する機会は滅多にないため、弦楽器の音色を知り、一緒に一つの音楽を作り上げる経験をしてほしいと考えています。
今年は特別に、ピアノ協奏曲のコーナーも初めて設けます。ピアノ協奏曲は本来オーケストラと共演するものですが、弦楽アンサンブルと一緒に演奏できる機会を提供します。
2つ目はオンラインレッスンです。コロナ禍をきっかけに始めましたが、便利さを感じる一方で、直接動きを修正したり楽譜に書き込んだりできない難しさもありました。
そこで、私も同じ楽譜を用意して書き込みをし、それをPDFにして送るようにしています。さらに練習内容をまとめたメモ書きも送り、必要に応じて練習方法の動画も撮影して送っています。
現在は、海外に引っ越しされた方や、忙しくて移動が難しい方などがオンラインレッスンを活用されています。
3つ目の特徴はソルフェージュのレッスンです。ピアノを弾くこととは別に、音を聞き取りや音楽の知識を身につける総合的な力を養うレッスンです。
特に、音楽高校や音楽大学やを受験する際には入試科目として必須ですので、手厚くサポートしています。ピアノを習っていない方や他の楽器を学んでいる方も、ソルフェージュだけ受講することができます。
4つ目は新百合ヶ丘教室の立地の良さです。駅から5分程度で治安が良く、日が暮れても通りに明かりがあるので、お子様が一人でレッスンに通うことも可能です。
新宿から20分ほどで来られるため、都心から通っている生徒さんもいらっしゃいます。
達成感と基礎を大切にした指導方針
ー生徒さんを指導する際に、特に意識していることや方針を教えてください。
山本:まず生徒さんの目標や希望をよく聞くようにしています。「この曲を弾けるようになりたい」「楽譜を自分で読んで弾けるようになりたい」など、様々な目的を持った生徒さんがいらっしゃいます。
一方的なレッスンにならないよう、目指す目標を常に確認しています。
また、成果が自信につながると考え、達成感を大切にしています。レッスン時間内に必ず1つは達成できることを取り入れ、次のレッスンまでに達成できそうな無理のない課題を設定します。
さらに、3ヶ月先の発表会など少し先の目標も設定して、短期・中期・長期の達成感を積み重ねていけるよう心がけています。
基礎も非常に重視しています。ピアノは「基礎だけで10年」と言われますが、堅苦しい印象を与えたくありません。姿勢や手の形、楽譜を読む力などを自然と身につけられるよう工夫しています。
音大受験を目指す生徒さんと趣味で楽しむ生徒さんでは、厳しさに差があるのではと思われるかもしれませんが、そこを分けてはいません。
違いはスピード感です。受験生は年齢によるリミットがあるため、短期間で多くのことを身につける必要がありますが、趣味の方はリミットがないので、ゆっくりと着実に技術を積み上げていくことができます。
どちらも確実に基礎を積み上げることを大切にしています。
柔軟なレッスン体制と、自信へと繋げる指導の追求
ー教室で提供しているコースやプランについて教えてください。
山本:1レッスンの料金に回数をかけた月謝制を採用しています。年間や月の固定回数ではなく、毎回相談して回数を決められるようにしています。
例えば「来月は試験があるから2回」「コンクールが近いからたくさん見てほしい」など、臨機応変に対応可能です。曜日と時間は固定ですが、単発でのレッスンも受け付けています。
ー今後、より強化していきたい点や取り組んでいきたいことを教えてください。
山本:1人でも多くの生徒さんに自信を持って音楽を楽しんでほしいと考えています。誰かと比べて自分を否定するのではなく、1つひとつの達成を積み重ねて自信につなげてほしいです。
ピアノは同じ楽器でも弾く人によって音色が違います。生徒さん一人ひとりの良いところを大切にしながら、ピアノがもう一つの言語、自己表現のツールとなるよう指導していきたいと思います。
ー最後に、入会を検討している方へメッセージをお願いします。
山本:少しでも興味をお持ちの方は、ぜひ体験レッスンにいらしてください。一緒に楽しみながらピアノを学んでいきましょう。お問い合わせをお待ちしています。