学ぶ楽しさを実感できる場所へ―フリースクール併設の学習塾「地頭塾」ー代表の小野寺さんにインタビューしました!

“学ぶ”とは、本来楽しいものであるはず。その原点に立ち返り、子どもたちの探究心を育てることを大切にしている学習塾があります。国の登録有形文化財を活用し、歴史や金融、自然体験まで、幅広い学びを提供する「地頭塾」。教職員の家庭に育ち、金融の世界で経験を積んだ小野寺氏が目指す、新しい学びの形とは――。

事業概要

ーまず始めにどういった方を対象にしているサービスかあるいは、どのような活動を行っているのかなど、サービスの概要についてお聞かせ頂けますでしょうか?

小野寺氏:当塾は小学生から中学生を対象とした学習塾で、フリースクールも併設しているのが特徴です。フリースクールでは、様々な事情で学校に通えない小学生から高校生までを受け入れ、学習指導だけでなく、社会学習など幅広い学びを提供しています。

指導方法については、塾とフリースクールの両方で「すらら」というAI教材を導入しており、1人1台端末を用意して学習を進めています。

創業のきっかけ

ーこの教室を始めた経緯やきっかけについて教えてください。

小野寺氏:両親が教職員をしていたこともあり、幼い頃から教育関係の仕事に関心がありました。ただ、大学で経済を学んだことをきっかけに金融分野に興味を持ち、銀行や証券会社でキャリアを積むことにしたのです。

そんな中、現在の建物の所有者から「この国の登録有形文化財を活用して、一緒に事業を立ち上げないか」というお話を頂きました。

教育への思いと金融で培った経験と歴史ある建物という要素を組み合わせることで、新しい学びの場が作れると考え、2024年9月に地頭塾を開校したというのがきっかけです。

特色ある学習環境

ー他の教室にはない特徴であったり、教室として一番のアピールポイントについて教えてください。

小野寺氏:最大の強みは、生徒一人ひとりが「学ぶ意味」や「学ぶ姿勢」を楽しく身につけられる環境を提供できることです。中学受験や高校受験にも対応していますが、親御さん本位の受験ではなく、生徒自身が「もっと学びたい」「新しい環境に挑戦したい」という自立心を育むことを重視しています。

また、当塾ならではの特徴として、敷地内に国の登録有形文化財である旧二階堂家住宅があります。この建物を歴史資料館として運営しており、江戸時代から戦後までの貴重な資料が豊富にあるため、生徒たちが直接歴史に触れ合える環境となっています。

コース・プラン

ー提供しているコースやプランがあればそれぞれお伺いさせてください。

小野寺氏:週1回コースから週3回コース、そして通い放題コースを用意しています。通い放題コースでは、平日の放課後から21時15分まで自由に学習することができます。

時間帯は目安として設定していますが、各ご家庭の事情に合わせて柔軟に対応しています。小学生は1コマ1時間、中学生は90分を基本としています。

フリースクールについても同様に、月曜から金曜までの通い放題で、朝10時半から14時までを基本としていますが、ご家庭の事情に応じて延長も可能です。また、フリースクールに通いながら塾のコースを併用することもできます。

今後の展開

ー今後こういった点をより強化していきたいや取り組んでいきたいということがあればお伺いさせてください。

小野寺氏:今後特に力を入れていきたい点が職場体験です。現在、「古民家を活かす会」の副代表として約30名の社会人メンバーと連携していますが、この団体をさらに地域に根差した存在として発展させ、会員数を増やしていきたいと考えています。

地域の企業の方々にも参加していただき、生徒たちの職場体験の機会を積極的に創出していきたいと思います。

メッセージ

ー最後に入会を考えている生徒さん(および保護者の方)にメッセージをお願いいたします。

小野寺氏:子どもたちは本来、何にでも興味を持っています。大人が「勉強しなさい」と言うから勉強が嫌いになるのであって、学校の勉強も本来は楽しいことばかりなのです。当塾では、人間本来の「学ぶ楽しさ」を感じてほしいと思っています。

「勉強」は決して苦しいものではありません。当塾では、広大な敷地での体験学習、歴史資料館での学び、実践的な金融教育など、様々な角度から子どもたちの好奇心を刺激し、自然と学ぶ楽しさを体感できる環境を用意しています。

ぜひ一度、地頭塾で新しい学びの形を体験してください。お待ちしています。