英検2級の合格点と合格ラインを解説!何割で合格できるかも解説!

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英検2級の合格点を技能別にリーディングの合格点、リスニングの合格点、ライティング(英作文)の合格点、スピーキング(面接)の合格点ごとに解説します。

また英検2級の1次試験の合格点と2次試験の合格点も解説します。また英検2級のCSEスコアでの合格点から何割で合格できるかの具体的な合格点数も実際のデータを元に解説します。

英検コーチ塾長
英検コーチ塾長

【この記事の監修者:英検コーチ塾長竹本明弘

これまで英検準一級の合格者を小学生から高校生から大人まで合計で1300名以上を実際に指導して輩出してきました。英検の合格に役立つための合格率や合格点や合格ラインに関する情報を実際の経験とともに合わせて解説します。

英検2級の合格点と合格ライン

結論から述べると英検2級の合格点は一次試験が1520点で二次試験が460点です。

一次試験の合格点二次試験の合格点
英検1級2028点/2550点602点/850点
英検準1級1792点/2250点512点/750点
英検2級1520点
/1950
460点
/650
英検準2級1322点/1800点406点/600点
英検3級1103点/1650点353点/550点
(引用:英検公式「CSEスコアによる合格判定方法について

英検2級は高校卒業程度のレベルとされており社会生活に必要な英語を理解して使用できる力が求められます。

一次試験の満点は1950点でそのうち1520点が合格点となるため合格ラインは約78%の得点率となります。二次試験の満点は650点でそのうち460点が合格点となるため合格ラインは約71%の得点率です。

英検2級の合格には各技能をバランスよく学習することが重要であり特定の技能だけが極端に低いと他の技能で高得点を取っても合格が難しくなる可能性があります。

そのため受験者は全ての技能において7割以上の得点を目指すことが合格への近道となります。

英検2級の1次試験と2次試験の合格点と合格ライン

英検2級の試験は一次試験と二次試験の2段階で構成されており それぞれ異なる合格点が設定されています。

一次試験ではリーディングとリスニングとライティングの3技能が測定され二次試験では面接形式でスピーキング能力が評価されます。

英検2級の1次試験の合格点と合格ライン

英検2級の一次試験の合格点は1950点満点中1520点です。

一次試験はリーディングが650点満点でリスニングが650点満点でライティングが650点満点の合計1950点満点で構成されています。

合格点の1520点を1950点で割ると約78%となるため一次試験では全体で8割近くの得点率が求められることになります。

一次試験の筆記試験時間は85分でリスニング試験時間は約25分の合計約110分間です。リーディングでは短文の語句空所補充が20問で長文の語句空所補充が6問で長文の内容一致選択が12問出題されます。

ライティングでは意見論述型の英作文が1問と要約問題が1問出題されリスニングでは会話の内容一致選択が15問と文の内容一致選択が15問出題されます。

英検2級の2次試験の合格点と合格ライン

英検2級の二次試験の合格点は650点満点中460点です。

二次試験はスピーキングのみで評価され面接官との対面式の個人面接で実施されます。

合格点の460点を650点で割ると約71%となるため二次試験では7割程度の得点率で合格できる計算になります。

二次試験では音読が1問でパッセージについての質問が1問でイラストについての質問が1問で受験者自身の意見を述べる問題が2問出題されます。面接時間は約7分間で試験官とのコミュニケーション能力や発音の正確さや文法の正確さなどが総合的に評価されます。

また態度点も評価項目に含まれているため積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢が重要です。

英検2級の合格点とCSEスコアの関係

結論として、英検2級の合格点はCSEスコアでは1次試験は1950点満点中1520点、2次試験では650点満点中460点となっています。

CSEスコアとはCommon Scale for Englishの略称でありCEFRに対応したユニバーサルなスコア尺度を英検の各級で表記したものです。

英検2級の一次試験ではリーディングとリスニングとライティングの3技能がそれぞれ650点満点で評価され合計1950点満点となります。

一次試験の合格点は1950点満点中1520点となっており約78%の得点率が必要です。リーディングで650点満点中約456点でリスニングで650点満点中約456点でライティングで650点満点中約456点を取得すれば合計で1520点に到達する計算になります。

ただし各技能で均等に得点する必要はなく例えばリーディングで500点でリスニングで520点でライティングで500点のように合計で1520点に達すれば合格となります。

二次試験のスピーキングは650点満点で評価され合格点は460点となっており約71%の得点率が必要です。一次試験と二次試験の両方で合格点に達することで英検2級に合格することができます。

▽他の級の合格点も知りたいという方はぜひ下記を参考にしてみてください。

英検2級の合格点に必要な正答数

英検2級で合格するために必要な正答数は明確に定められていません。

その理由はCSEスコアが全答案採点後に統計的手法によって算出されるためです。

同じ正答数でも受験する回によってスコアが変動するため単純に何問正解すれば合格するとは言えないのです。

ただし目安としては各技能で6割から7割程度の正答率があれば合格する可能性が高いとされています。英検公式サイトでも2級は各技能で6割程度の正答率の受験者の多くが合格していると記載されています。

しかしより確実に合格を目指すためには7割以上の正答率を目標とすることをおすすめします。

英検2級の技能別の合格点と合格ライン

英検2級では各技能ごとに650点満点が配分されておりバランスの取れた英語力が求められます。

リーディングとリスニングとライティングとスピーキングのいずれかの技能だけが極端に低いと他の技能で高得点を取っても合格が難しくなる可能性があります。

そのため各技能で最低でも6割以上できれば7割以上の得点を目指すことが重要です。

英検2級のリーディングの合格点と合格ライン

英検2級のリーディングセクションは650点満点で構成されています。

リーディングでは短文の語句空所補充が20問で長文の語句空所補充が6問で長文の内容一致選択が12問の合計38問が出題されます。

合格ラインとしてはリーディングで約6割から7割の正答率が目安となります。

リーディングで高得点を取るためには約5000語の語彙力が必要とされており英検2級レベルの単語帳を繰り返し学習することが重要です。また長文読解では時間配分も重要になるため普段から270語から350語程度の英文を定期的に読んで速読力を鍛えることが効果的です。

時間内に全ての問題を解き終えるためには大問1の語彙問題をいかに素早く正確に解けるかがポイントとなります。

英検2級のリスニングの合格点と合格ライン

英検2級のリスニングセクションは650点満点で構成されています。

リスニングでは会話の内容一致選択が15問と文の内容一致選択が15問の合計30問が出題されます。

合格ラインとしてはリスニングで約6割から7割の正答率が目安となります。

リスニング対策では一語一句を聞き取ろうとするのではなく話全体の内容を把握することに意識を向けることが重要です。演習に取り組む際には問題を先に読んでどのような題材か予想し重要なポイントを聞き逃さないようにしましょう。

英検2級のライティングの合格点と合格ライン

英検2級のライティングセクションは650点満点で構成されています。

ライティングでは意見論述型の英作文が1問と要約問題が1問の合計2問が出題されます。

合格ラインとしてはライティングで約6割から7割の得点が目安となります。

ライティングでは内容と構成と語彙と文法の4つの観点から評価されそれぞれが均等に配点されています。説得力のある英文の構成を把握しそれに当てはめて書くことが高得点への近道です。

また日頃から社会性のある話題について英語で意見を書けるように練習しておくことが効果的です。

英検2級の面接およびスピーキングの合格点と合格ライン

英検2級の面接は650点満点で構成されています。

面接では音読が1問でパッセージについての質問が1問でイラストについての質問が1問で受験者自身の意見を述べる問題が2問の合計5問が出題されます。

合格ラインとしては面接で約7割の得点が目安となります。

面接の評価項目には発音の正確さや文法の正確さに加えて面接時の積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢や態度も含まれています。面接室に入室してから退室するまでの流れを想定した練習を行い自分の音声を録音して改善点を見つけることが有効です。

また沈黙してしまうよりも多少文法が不正確でも積極的に話そうとする姿勢が評価されます。

英検2級に実際にギリギリ合格した例を紹介

英検2級に実際にギリギリ合格した例を高校生、中学生、小学生に分けて解説します。

英検2級に高校生がギリギリ合格した例

英検2級に高校生がギリギリ合格した例を紹介します。

▽下記がギリギリ合格した際のスコアになります。

この高校生は、Readingの正答率を44.74%まで改善し、ちょうど1520点で合格を達成しました。ただし、全体的に見るとListeningとWritingの得点率が下がっており、本当にギリギリの合格となっています。

この事例からわかるのは、極端に低い技能があると他でカバーするのは困難だということです。Readingの苦手を克服したことが合格の決め手となりましたが、わずか6点差での不合格から対策を立てて合格へつなげた努力は素晴らしいものです。

ただし、より安定した合格を目指すなら、全技能で7割以上を目標にすることをおすすめします。

英検2級に中学生がギリギリ合格した例

この中学生は、全体的な底上げで合格を実現しました。

1回目の受験では合計1453点で不合格となり、合格ラインまで67点不足していました。Reading が65.79%、Listeningが73.33%、Writingが62.50%と、3技能のバランスは比較的取れていましたが、全体的にもう一歩届きませんでした。

この事例から学べるのは、バランス型の学習でも全体的なレベルアップが必要だということです。1技能だけ突出させるより、全技能で6割以上を確保する戦略が有効であることがわかります。67点差からでも着実な学習で合格は可能であり、中学生でも適切な対策で英検2級合格は十分達成できることを示しています。

▽1回目の受験の結果

2回目の受験では、合計1536点で合格を達成しました。Readingが60.53%とやや下がったものの、3技能すべてで60%以上をキープし、トータルで合格ラインを16点上回ることができました。

▽2回目の受験の結果

英検2級に小学生がギリギリ合格した例

英検2級に小学生がギリギリ合格した例を紹介します。

1人目の小学生は合計1545点で合格しました。Writingが81.25%と高得点でしたが、Readingは44.74%、Listeningは56.67%と低めの結果でした。

2回目の小学生も1531点で合格しています。

この事例からわかるのは、小学生でも英検2級合格は可能ですが、技能間の得点差が大きい傾向があるということです。

得意技能で稼いで合格できる場合もありますが、結果が不安定になりやすいといえます。

英検2級の合格ラインと他の試験を比較

英検2級の合格ラインは他の英語資格試験と比較するとどの程度のレベルなのかを解説します。

CEFR基準ではB1レベルに相当し自立した言語使用者として認められる英語力です。

具体的にはTOEICやTOEFLといった国際的な英語試験のスコアと照らし合わせることで英検2級のレベルがより明確になります。

英検2級の合格点とTOEICスコアを比較

英検2級の合格ラインはTOEICスコアに換算すると550点から775点程度のレベルに相当します。

CEFR基準のB1レベルで比較するとTOEICリスニングアンドリーディングテストでは合計550点程度でリスニングが275点以上でリーディングが275点以上となります。

TOEICはビジネスシーンを中心としたリーディング力とリスニング力が測定される試験です。

英検2級がスピーキングとライティングを含む4技能を測定するのに対してTOEICリスニングアンドリーディングテストは2技能のみを測定します。そのため英検2級に合格した受験者がTOEICを受験すると600点前後のスコアを取得できる可能性が高いです。

入社採用の際にTOEICスコアを参考にする企業も多く学生の就職時であれば600点以上を目安にしている企業も多いため英検2級があれば就職に生かせるレベルであると言えます。

英検2級の合格点とTOEFLスコアを比較

英検2級の合格ラインはTOEFLスコアに換算すると42点から71点程度のレベルに相当します。

TOEFLアイビーティーは英語を母語としない人々の英語コミュニケーション能力を測るテストとして米国の大学出願のために必要な英語の資格です。

TOEFLは知識としての英語力ではなく使える英語力に焦点をあてているのが特徴です。

TOEFLアイビーティーでスコア60点以上取得できれば海外への高校留学が可能なレベルとなるため英検2級があれば留学可能であると言えます。ただしTOEFLは英検やTOEICと比較すると比較的難易度の高い試験となっているため留学を目指す場合はTOEFLに特化した対策も必要になります。

日本においてはよく早慶やマーチの大学生が海外留学を目指す際に出願のためにTOEFLを受験する試験として人気を集めています。

▽他の級のレベルや難易度も知りたいという方はぜひ下記を参考にしてみてください。

英検2級の合格点ギリギリでも合格できる?

英検2級の合格点ギリギリでも合格することは可能です。

CSEスコアで一次試験が1520点で二次試験が460点に達していれば合格となります。

ただし合格点ギリギリでの合格を目指すよりも余裕を持って合格ラインを超える方が安心です。

合格点ギリギリでの合格を狙う場合には各技能で最低6割以上の正答率を確保する必要があります。しかし前述の通りCSEスコアは統計的手法で算出されるため同じ正答数でも受験回によってスコアが変動する可能性があります。

そのため合格点ギリギリを狙うのではなく各技能で7割以上の正答率を目指すことをおすすめします。

▽他の級の合格率も知りたいという方はぜひ下記を参考にしてみてください。

英検2級の合格点に到達するための勉強法

英検2級の合格点に到達するためには効率的な勉強法を実践することが重要です。

まずは英検2級の過去問を解いて現状の英語レベルを明確にすることから始めましょう。

過去問で7割に届かない問題や技能を苦手分野として把握しその分野を重点的に対策することが効果的です。

単語学習では英検2級レベルの単語帳を使って1日100単語を目標に繰り返し学習することが推奨されます。1つの英単語を7回以上見ることで記憶に定着しやすくなります。

リスニング対策ではディクテーションとシャドーイングとオーバーラッピングを組み合わせた練習が効果的です。ライティング対策では基本的な英文の型を習得し短い英文を書き写す練習から始めて徐々にレベルを上げていきましょう。

また勉強計画を立てて計画的に学習を進めることも合格への重要なポイントです。

英検2級の合格点を取る人の特徴

英検2級の合格点を取る人にはいくつかの共通した特徴があります。

まず勉強計画をしっかりと立てて計画的に学習を進めることができる人です。

高校生は定期テストや部活などが重なり英検2級の勉強が疎かになりがちですが合格する人は受験が決まった段階で勉強計画を立てています。

また基本的な文法をしっかりと身につけている人も合格しやすい傾向があります。ライティングでは基礎的な文法がしっかり使えれば最低でも80語から100語程度の英作文を書くことが可能です。

さらに英検2級の問題形式に慣れている人も合格率が高いです。過去問や問題集を繰り返し解いて試験の傾向を把握し時間配分を練習しておくことが重要です。

面接対策では本番の空気感に慣れることも大切で練習を重ねて自信を持って臨むことができる人が合格しやすいです。

英検2級の合格ラインに届かない人の共通点

英検2級の合格ラインに届かない人にもいくつかの共通した特徴があります。

まず勉強計画を立てずに行き当たりばったりで学習を進めてしまう人です。

計画性がないと効率的な学習ができず苦手分野を克服する時間が不足してしまいます。

また語彙力が不足している人も合格ラインに届きにくい傾向があります。英検2級では約5000語の語彙力が求められるため単語学習を怠ると大問1の語彙問題で得点を落としてしまいます。

さらにリスニング対策やライティング対策を疎かにしてしまう人も合格が難しくなります。リーディングだけに偏った学習ではバランスの取れた英語力が身につかないため各技能をまんべんなく対策することが必要です。

面接対策では練習不足や緊張で本来の力を発揮できない人も多く見られます。

英検2級の合格ラインに必要な勉強時間

英検2級の合格ラインに到達するために必要な勉強時間は約100時間から150時間です。

世代別には中学生の場合は200時間程度で高校生の場合は100時間程度で社会人の場合は150時間程度の勉強時間が目安となります。

英検2級では約5000語の語彙力が求められるため単語学習に多くの時間を割く必要があります。

具体的な学習スケジュールとしては毎日1時間30分から2時間の学習を2ヶ月から3ヶ月継続することで合格が可能になります。最初の1ヶ月は単語学習と基礎固めに集中し2ヶ月目はリスニング対策に重点を置き3ヶ月目はライティング対策と過去問演習に取り組むという流れが効果的です。

ただし英検準2級をすでに取得している場合は100時間程度の勉強時間で合格できる可能性が高くなります。自分の現在の英語レベルに応じて必要な勉強時間を見積もることが重要です。

英検®2級の合格に必要な勉強時間の目安はどれくらい?残り期間ごとの勉強法を解説!

まとめ

今回は英検2級の合格点と合格ラインについて詳しく解説しました。

英検2級の合格点についてのまとめは以下のようになります。

まとめのポイント
  • 英検2級の合格点は一次試験が1520点で二次試験が460点です。
  • 英検2級の合格ラインは一次試験で約8割で二次試験で約7割の得点率が目安となります。
  • CSEスコアで評価されるため各技能で6割から7割以上の正答率を目指すことが重要

英検2級はしっかりと対策すれば間違いなく合格できる試験です。

過去問や問題集で英検2級の問題に慣れることで合格率は大きく上がります。

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