“根拠ある自信”を育む:トークンチャット(TNC)英会話教室が目指す、新しい英語教育のカタチ

トークンチャット(TNC)英会話教室は、赤ちゃんから60代まで幅広い年齢層を対象に、長期的な視点で英語教育を提供している教室です。代表のケアンズ絵理様にお話を伺い、その独自の教育方針や指導方法について詳しく聞きました。

価格を抑えながらも質の高い指導を実現し、生徒一人ひとりに寄り添う姿勢が印象的な同教室。4技能(読む・聞く・話す・書く)をバランスよく指導し、生徒の成長に合わせた段階的な学習プログラムを展開しています。特に興味深いのは、LINEを活用した家庭学習のサポートや、オープンスクールシステムによる柔軟な指導体制です。

長年の指導経験から生まれた独自のメソッドと、生徒の可能性を信じる熱意に満ちたケアンズ様の言葉からは、英語教育に対する深い洞察と情熱が伝わってきます。この記事では、トークンチャット英会話教室の魅力と、その背景にある教育哲学に迫ります。

赤ちゃんから60代まで!幅広い年齢層を対象とした英会話教室

ーまず簡単に、どういった方を対象としているサービスなのか、またどういった指導を行っているサービスなのか、トークンチャット英会話教室の概要についてお聞かせください。

ケアンズ絵理代表:トークンチャット英会話教室の対象の方は、すごく幅が広いんです。一番若い子が10か月くらいの赤ちゃんから、一番ご高齢の方は60代ぐらいまでいらっしゃいます。幅広い年齢層の方々に英語を教えています。

0~3歳くらいまでの親子クラスでは、歌を歌ったりフラッシュカードを使ったりしながら、日本語と英語を一緒に覚えていく感じです。小さな子供たちにとっては、英語の音や雰囲気に慣れることが重要ですね。

教室のコンセプトとしては、「誰でも始められること」が一番大きくて、できるだけ価格も抑えたいと考えています。入会費や諸費用などもチャージしたくないというのが、私たちのこだわりです。なぜかというと、英語は日本に住んでいる以上、英会話に触れていないと生きた英語として定着しないんです。やめると忘れちゃうんですよ。だからこそ、経済的にも長く続けられる環境を作りたいんです。

指導方法としては、話せるだけではやっぱり良くないと思うので、読む・聞く・話す・書く、この4技能をバランス良く指導できるようにしています。もちろん赤ちゃんは読み書きができないので、読み書きが入ってくるのは小学校に入ってからになります。

赤ちゃんのクラスでは、教室の雰囲気や外国人の先生の特徴、英語の音に慣れることが一番重要です。スターターセットとして、1年間を通して行う”お歌”があります。例えば1週間の歌、月ごとの歌、季節の歌、天気の歌などです。最初のころは皆聞くだけですが、おうちに帰ってからだんだん歌えるようになってきます。

音源は無料でダウンロードできるようにしているので、「おうちでも聞いています」とか「車でも聞いているんです」という声をよく聞きます。そうやって自然と英語に触れていると、幼稚園に入るくらいになると歌えるようになってくるんです。子供たちの吸収力はすごいので、驚くほどの勢いで伸びていくのを肌で感じます。

トークンチャット英会話教室設立の経緯とこだわり

ー英会話スクールを設立された経緯やきっかけについて教えていただけますか?

ケアンズ:元々は私が主人(ジェームズ様:TNC英会話教室代表)と2人で始めたんですけど、結婚する前は個人で英会話講師をしていました。主人は日本にいて別の会社で仕事をしていたんですが、結婚したのが2005年で、その時に主人がコンピューターの知識をもっと極めたいということで、ニュージーランドに渡りました。主人はニュージーランド出身なんです。

そこから10年ほど日本を離れて暮らしていたんですが、また日本に帰ってきて英会話を再開しようという話になりました。今の教室がある場所は、私の祖母が住んでいた家なんです。私たちが日本に帰ってきて1年後くらいに祖母が他界して家が空き家になってしまったんですが、その空き家のスペースを使えば、通常の英会話教室を始めるよりも施設投資を抑えられると考えたんです。

そうすることで、必然的にお月謝も抑えられるんです。元々祖母の持ち物だったので、コストをかなり抑えてスタートできたのが大きかったですね。そこから本当に最初は10人20人くらいから始めて、今では口コミだけで200人ほどの生徒さんが通ってくれています。

ー200人もいらっしゃるんですか?すごいですね。広告なしでそれだけ集まるのは驚きです。

ケアンズ:ありがとうございます。広告はほとんどしていないんです。ほぼ口コミだけで今の規模まで成長できました。それだけ内容が充実しているからこそ、口コミで広がるんだと思います。私と主人の会話も、家に帰ってきても結局、子供たちのクラスのことや「この子がこうだったよ」という話が多いんです(笑)。

トークンチャット英会話教室は、何年生だから何のクラス、何歳だからどこのクラスという分け方を基本的にしていなくて、それぞれの子供たちの英語の能力や性格を踏まえてクラスを毎年組んでいます。例えば、積極的にどんどん発言できる子の中におとなしい子を入れちゃうと、おとなしい子は自分で考えなくても隣の子が答えてしまうから、分かったような気持ちになって帰ってしまうんです。

逆に、積極的な子がおとなしい子たちのクラスの中にいると、「さっきも言ったのにまだ分かってないの?」みたいな苛立ちが生まれてしまうこともあります。お互いにストレスが多くなってしまうので、できるだけ同じペースで学べるようにクラス分けをしています。

段階的な学習プログラムで、着実に英語力を伸ばす

ー提供しているコースやプランについて、それぞれ簡単に教えていただけますか?

ケアンズ一番小さい子のクラスがリトミッククラスです。30分のクラスで、月ごとにお歌が変わっていき、体操をしたり、フラッシュカードを使ったり、小物を使ったりしながら楽しく遊んで覚えていく感じです。

リトミッククラスの次が幼稚園のクラスで、このクラスから教材が出てきます。ABCの勉強をしたり、会話の練習をしたりします。宿題も出るようになるので、家庭学習の取っ掛かりになります。もちろん、線をなぞったり、点を結んだりとか、そんな簡単な宿題ではあるんですが、英語の授業に行ったら宿題をするという基礎を作れるようにというのが主な目的です。

小学校のクラスでは、ブック1からブック5まで5段階のレベルがあります。ブック2からブック3に上がる時、大体3年生くらいで、一旦テストがあります。ある程度の単語を読めているかの確認なんですが、ブック3になると内容が難しくなり、長文を読んで質問に答えたり英作文をしたりするので、単語が読めないと辛くなってしまいます。

このテストに落ちたからってすごくショックを受ける子も多いんですが、ここで受かったから良かった、受からなかったから悪かったというわけではありません。逆にブック2を2回やった子の方が、理解力がついて中学校に上がってからすごく好成績を取る子も多いんです。

ブック3以降は、読めるということが前提になってくるので、日記の導入も始まります。宿題でワークブックをする、音声を提出する、それと1週間に1回日記を書いてくるというのが加わります。ここで自己表現の練習をしています。大体3年生後半くらいから日記を書くようになってきます。

この日記は、英検も視野に入れています。英検3級以上になると、ライティングが必要になってくるので、そこで自己表現ができるようにしたいんです。最初は過去の自分の日記を書き、そこからお父さんお母さんの過去の日記を書いてみたり、未来日記を書いてみたりとステップアップしながら、自己表現ができる練習を5年生6年生に向けてしていきます。

中学生になると、英語を母語としない大人向けの教材を使います。教材の絵柄も大人っぽくなり、内容もぐっと字が多くなりますが、小学校の時に培ってきたベースがあるので、教材の使い方さえ分かっていけば上手くいきます。

高校生、大学生、社会人のクラスもそのまま繋がっていきます。大人のクラスは、それぞれのレベルに応じて中学生と同じ教材を使うこともありますし、TOEIC700点以上の方もいらっしゃるので、そういった方は会話でフリーカンバセーションを楽しむペースになったりもします。

長期的な視点で生徒の成長を支援する取り組み

ー英会話スクールは沢山ありますが、類似サービスにはないトークンチャット英会話教室の特徴や、一番のアピールポイントがあれば教えてください。

ケアンズ:うちの教室で他のところと違う点がいくつかあります。まず、LINEで皆さんと繋がっているんです。宿題が音声の宿題というのをやっていて、その日やったところをもう一回音声で練習して提出してもらっています。

例えば、”He swims”になっているのが”He swim”になっていて三人称単数のsが落ちているよ、とか。面白いことに子供たちって”Can you swim↑?”と言いたいところが”Can”の方が大きくなって”Can↑ you swim↓?”となりがちなんです。そういった細かい点も、音声を提出してもらうことで確認できます。また、音読で本を読むのも提出してもらっていて、まだ上手く読めていないなと感じたら、もう一度練習してもらうこともあります。

家庭学習をしっかりしてもらいたいというのが一番の目的なんですが、音声の確認をしているのは他の教室ではあまりないんじゃないかと思います。

また、オープンスクールシステムを採用しています。お母さんがいつでも教室に入ってこられるようにしています。例えば年中さんくらいだと、ママが恋しくてママの側にいてほしいという子も多いんです。そういう場合は、お母さんに付いていてもらってもいいですよ、と伝えています。子供が一番安心して集中できる状況を作ることが大事だと考えているからです。

逆に、ママがいることでばーっと騒いじゃう時は、あえてお母さんに出てもらったりもします。子供主体というところが一番大きいですね。

英語力の向上が自信につながる!生徒の成長を実感

ー生徒さんたちの様子や成長について、具体的なエピソードがあれば教えてください。

ケアンズ:中学校の辺りになってくると、かなり自分たちに自信がついてきます。私たちは、めちゃくちゃ褒めるんです。「君たちはスーパーイングリッシュキッズだからね!」って。褒めると子供たちの自慢げな顔がすごく印象的で、段々と根拠のない自信から、だんだん根拠のある自信に変わっていくんです。

中学校に上がると、テストの点数がやっぱり上位の子が多くて、「私、前回1番だったよ」「2番だったよ」という話をよく聞きます。最近は学校でスピーチもあるみたいで、「みんなはノートに3行くらいしか書かないけど、僕はノートいっぱいに書いて、時間もいっぱい使ったんだ」とか、「僕だけすごい異次元だった」とか、そういう風に自信を持って話してくれるんです。

そういう自信がついてくると、「僕はこの先、英語でやっていこう!」みたいな子が増えてきますね。英語ができることで、ただ1つの特技だけで子供たちの可能性が広がるというのを、私自身も感じています。

実際に、開校して10年経った今、最初に教えた子たちが大学生になったりしていて、「留学に行くようになりました」とか「海外の学校に進学します」というような話を聞くと、本当に嬉しいですね。そこまで繋げていけるのは、やはり長期的に英語を学んできた成果だと思います。

個々の生徒に合わせた柔軟な指導と家庭学習のサポート

ーそういった生徒さんたちの成長を支える上で、特に意識していることや指導方針などがあれば教えてください。

ケアンズ意識していることは、みんなが分かっているかなということをちゃんと確認することです。それと、子供たちのモチベーションが下がらないように気を配っています。冗談を言ってみたり、真面目な話をしてみたり、「さじ加減」というんでしょうか、感情を付けながら、子どもたちの集中力が続くようにしています。

あとは、子供たちに無理はさせないというのが一番大きなところです。特に小さい子の場合は、先ほど言ったオープンスクールシステムを活用して、お母さんに付き添ってもらうこともあります。子供が一番安心して集中できる状況を作ることが大切だと考えているからです。

それから、家庭学習のサポートも重視しています。LINEで繋がっているので、「先生、こんなのワークで出てるけど分からない」とか「先生が×をつけてきたけど、なんで×なのか分からない」といった質問にもいつでも答えられるようにしています。英語のことであれば何でも聞いてくださいって伝えています。

中学生になってからも、学校のワークや分からないことは何でも聞いてねって言っています。英語の教室の先生ですが、近所のおじちゃんおばちゃんみたいな感じで見守っていけたらなと思っています。

価格を抑えながらも質の高い指導を提供する工夫

ー価格を抑えながらも質の高い指導を提供されていますが、具体的にどのような工夫をされていますか?

ケアンズ:そうですね、まず施設面での工夫があります。先ほども少し触れましたが、現在の教室は私の祖母が住んでいた家を使っています。新しく施設を借りたり建てたりするよりも、初期投資を大幅に抑えることができました。

それから、広告費をほとんどかけていないのも大きいですね。ほぼ口コミだけで生徒さんが増えていったので、その分のコストを抑えられています。

教材については、できるだけ効率的に使うようにしています。例えば、音声教材は無料でダウンロードできるようにして、家庭でも使えるようにしています。これによって、教室での学習時間以外でも英語に触れる機会を増やせますし、追加の教材費も抑えられます。

また、私と主人の2人で運営しているので、人件費も抑えられています。もちろん、これは大変な面もありますが、その分を授業料の抑制に回せているんです。

ただし、質を落とさないことは絶対に譲れない部分です。だからこそ、LINEでのサポートや個別の対応など、できる限りのことはしています。価格は抑えていても、一人ひとりの生徒さんにしっかりと向き合う姿勢は常に持ち続けています。

今後の展望:新しい風を取り入れつつ、質を保つ

ー今後、こういった点をより強化していきたい、取り組んでいきたいということはございますか?

ケアンズ:今後、これから10年くらいをかけてなんですけど、新しい先生を入れたいなと考えています。私と主人の2人でやっていますが、やっぱり年齢が上がっていくので、新しい風を入れたいんです。ただ、レッスンの質を落としたくないというのが大きくて、二の足三の足を踏んでいるところがあります。

新しい先生を迎えることで、新しいアイデアや指導法も取り入れられると思うんです。ただ、私たちが大切にしてきた、一人ひとりの生徒さんに寄り添う姿勢は絶対に失いたくありません。だから、新しい先生を迎える際には、しっかりとした研修期間を設けて、うちの教室の理念や指導方法をしっかり理解してもらおうと考えています。

もう1つは、オンラインでの展開です。私と主人以外の先生の英語にも触れてもらえるように、外国に住んでいる先生とのオンラインレッスンをつなげていきたいと考えています。これによって、生徒さんたちがより多様な英語に触れる機会を作れると思うんです。

例えば、アメリカ英語やイギリス英語、オーストラリア英語など、さまざまな英語の発音やアクセントを聞く機会を増やせます。また、それぞれの国の文化についても学べるので、英語学習だけでなく、国際理解教育の面でも良い効果が期待できると思っています。

そういった新しいシステムやサービスも、これから取り組んでいこうかなと思っています。今、あちこちで情報を集めているところです。ただ、どんな新しいことを始めるにしても、うちの教室の強みである「長く続けられる」「一人ひとりに寄り添う」という部分は絶対に守っていきたいと考えています。

英語学習を通じて、子供たちの可能性を広げる

ー最後に、入会を検討されている方や保護者の方へメッセージをお願いします!

ケアンズ英語ができるというただ1つの特技だけで、子供たちの可能性が広がるというのは、私自身も感じています。英語ができることで、いろんな国の人と話もできるし、読める文献も広がっていくので、ぜひ子供たちに英語を学べる環境を整えてあげるのはいいんじゃないかなと思います。

英語を始めるのであれば、やっぱり長く続けられて、ちゃんと効果が出るというのを実感できる学校を選んでいただくのがいいんじゃないかなと思います。トークンチャット英会話教室は、建物は古くて「おばあちゃんの家に来た」みたいな雰囲気もあるんですけど、レッスンの内容や子供たちの英語力の成長に関しては自信を持っています。

特に小さいお子さんをお持ちの保護者の方には、英語はできるだけ早く始めるのがいいと私は考えています。小さい頃から英語の音に慣れていれば、将来的に発音も良くなりますし、英語を使うことへの抵抗も少なくなります。ただし、無理強いは絶対にダメです。楽しみながら、自然に英語に触れる環境を作ることが大切だと思います。

また、お子さんの性格や学習スタイルに合わせた指導も重要です。トークンチャット英会話教室では、一人ひとりの個性を大切にしながら、その子に合った方法で英語を教えています。ですので、「うちの子は内気だから…」とか「集中力が続かないから…」といった心配がある方も、ぜひ一度見学に来ていただければと思います。

そして、保護者の方にもぜひ英語学習に協力していただきたいです。家庭で英語の歌を一緒に歌ったり、簡単な英語を使ってみたりするだけでも、子供の英語学習のモチベーションは大きく変わります。うちの教室では、保護者の方と一緒に子供の英語力を伸ばしていけたらと思っています。

最後に、英語はコミュニケーションのツールです。完璧を目指す必要はありません。間違いを恐れずに、どんどん使っていくことが上達の秘訣です。うちの教室では、そんな「使える英語」を身につけてもらえるよう、日々努力しています。

ぜひ、英語を通じてお子さんの可能性を広げてみませんか?どんな些細なことでも構いません。お問い合わせをお待ちしています。一緒に、楽しく、長く続く英語学習を始めましょう!