コードで描く未来の地図 〜IT寺子屋が育むデジタルネイティブの才能〜

千葉県を中心にプログラミングスクールを展開している『IT寺子屋』代表の青木様が語る、子ども向けプログラミング教育の魅力と可能性。独自教材とハイレベルな講師陣による指導で、小学1年生から中学3年生までの子どもたちの未来を拓く。2025年の大学入試必修化を見据え、今こそプログラミング学習を始めるべき理由とは。

小学生から中学生まで、段階的に学べるプログラミング教育

ーIT寺子屋の対象となるお子様の年齢層と、提供されているカリキュラムの内容を教えてください。

青木様:IT寺子屋は、小学1年生から中学3年生を対象としています。カリキュラムとしては、子ども向けのビジュアルプログラミング言語であるScratchや、人気ゲームMinecraftの教育版を用いたプログラミング学習を提供しています。Scratchには難易度に応じてベーシック、アドバンス、マスターの3つのコースがあり、Minecraftにもベーシックとアドバンスのコースを設けています。

これらのコースは生徒様の年齢や習熟度に合わせて柔軟に選択できます。例えば、Minecraftに興味を持って入塾した生徒様も、まずはScratchのベーシックコースから始めることで、基礎的なプログラミングの考え方を学びます。その後、個々の進捗に応じてMinecraftコースに進んだり、Scratchのより高度なコースに進んだりと、生徒様の興味と能力に合わせた学習パスを提供しています。

エンジニア経験を活かし、子どもたちの未来を支援

ーIT寺子屋を始められたきっかけや経緯、そしてモチベーションについて聞かせてください。

青木様:私自身、社会人になってからエンジニアとしてのキャリアをスタートさせ、プログラミングをはじめとする情報系のスキルを習得するために多くの苦労を経験しました。しかし、そこで習得したスキルや経験が、後のキャリアの礎になっています。この経験から、子どものうちからプログラミング的思考を学ぶことの重要性を強く感じたことが、IT寺子屋の事業に繋がっています。子どもたちに早くからプログラミングに触れる機会を提供し、将来の可能性を広げたいという思いが私のモチベーションです。

オリジナル教材とハイレベルな講師陣による実践的指導

ー他の教室にはない特徴やアピールポイントがあれば教えてください。

青木様:私たちの強みは、独自のオリジナル教材を持っていることです。プログラミングは自分で試行錯誤しながら学んでいくものだと考え、そのプロセスをアシストする教材を用意しています。また、現役のプログラマーやエンジニアなど、情報系のスキルや経験を有している者が講師を務めており、実践的な指導を行っています。

このオリジナル教材は、単なる教科書ではなく、生徒様が自ら考え、試行錯誤しながら学べるよう設計されています。例えば、ScratchやMinecraftのエディターと教材を行き来しながら、生徒様は自分のペースでプログラミングを学んでいきます。そして、つまずいた時には現役エンジニアの講師がサポートする、という理想的な学習環境を提供しています。

個々の適性に合わせた指導とモチベーション維持の工夫

ー生徒様への指導時に特に意識されていることはありますか?

青木様:生徒様一人ひとりの進度や適性に合わせた指導を心がけています。伸びる生徒様にはどんどん難しい課題にチャレンジしてもらい、家でも学習できるようサポートしています。一方で、集中力が続きにくい生徒様には、講師が丁寧にサポートしています。また、半年に1回プログラミングコンテストを開催するなど、モチベーション維持の工夫も行っています。

このプログラミングコンテストは塾全体で開催され、生徒様が自分で作品を作り、それを評価し合います。さらに、結果をYouTubeで発表するなど、生徒様のモチベーションを高める工夫が随所に見られます。こうした取り組みにより、生徒様は楽しみながらプログラミングスキルを向上させることができるのです。

多彩なコース展開と実践的スキルの習得支援

ーScratchとMinecraft以外にはどういった内容が学習できますでしょうか。

青木様:先に述べた通り主にScratchとMinecraftを使ったコースを提供していますが、もっとハイレベルな内容を習得したい生徒様向けには、実務で用いられるプログラミング言語なども学べるようにしています。

これらのコースは単なる基礎学習にとどまらず、実務レベルのスキル習得まで視野に入れています。例えば、小学校高学年や中学生になると、実際の仕事の現場で使用されているPythonやUnityなどの学習に進む生徒様もいます。これにより、生徒様は将来のキャリアに直結するスキルを早い段階から身につけることができるようになります。

オンライン学習の導入と教室拡大の展望

ー今後強化していきたい点や将来の展望について聞かせてください。

青木様:今後はオンラインでの学習にも対応していきたいと考えています。コロナの影響もあり、オンラインでの学習ニーズが高まっていますので、それに応えていく予定です。また、現在は千葉中心の展開ですが、その他のエリアにも店舗を増やしていきたいと考えています。

オンライン学習の導入により、地理的な制約を超えて多くの子どもたちにプログラミング教育を提供することが可能になります。同時に、実際の教室展開も進めることで、対面指導のメリットも活かしつつ、より多くの子どもたちにプログラミング教育の機会を提供することを目指しています。

ー最後に、この取材記事を読まれた方へメッセージをお願いします。

青木様:プログラミング学習は、すぐに目に見える成果が出にくい分野かもしれません。しかし、子どものうちからプログラミングを学ぶことは、将来の可能性を大きく広げることになります。2025年からは大学入試の共通テストでも必修科目になりますし、社会に出てからも必ず役立つスキルです。英語と同じように、頭の柔らかい今のうちに始めることをお勧めします。IT寺子屋で、お子様の未来への扉を開いてみませんか。

IT寺子屋の取り組みは、子どもたちの未来を見据えたプログラミング教育の重要性を改めて感じさせてくれます。技術が急速に進化する現代社会において、早期からのプログラミング教育は、子どもたちの可能性を大きく広げる鍵となるかもしれません。プログラミングスキルは、単なる技術的な能力だけでなく、論理的思考力や問題解決能力の向上にも繋がります。これらのスキルは、将来どのような道に進むにしても、必ず役立つものとなるでしょう。