グローバル化が進む現代社会において、英語教育の重要性は年々高まっています。しかし、日本の英語教育は依然として「読み書き」に重点が置かれ、実践的なコミュニケーション能力の育成という点では課題が残されています。
そんな中、創業50年の実績を持つJOY英語企画は、独自の教育メソッドで子どもたちの英語学習をサポートしてきました。「概念と英語を直接結びつける」という革新的なアプローチや、フォニックスを重視した実践的な指導法は、多くの教育現場で高い評価を得ています。
子どもたちが楽しみながら自然に英語を習得できる環境づくりに取り組んできたJOY英語企画。教材開発から指導者養成まで、トータルな視点で英語教育の課題解決に挑戦し続けています。今回は代表の秦 清子氏に、独自の教育メソッドや今後の展望について詳しくお話を伺いました。
英語教育のパイオニアとして – 創業50年の軌跡
ーJOY英語企画のサービス内容について、簡単にご紹介いただけますでしょうか。
秦 清子代表:JOY英語企画は、1970年の大阪万博の年に英会話教室としてスタートしました。当時、ビジネスマンを中心に英会話を学びたいというニーズが高まっており、日本で初めて電話レッスンも開始しました。東京からも受講生が集まるほどの人気でした。
その後、私の兄が子ども向けの英語教育に着目し、新たな展開を始めました。当時は子ども向けの英語教材があまりなく、西洋の出版社が作る「ぬりえ」のような教材が多かったです。しかし、それらは、ぬり絵を楽しむお遊びの子供向けの教材で、英語教育の内容が少ないので、英語教材としては、あまり向いていないと考えたのです。「日本の子供に適した英語教材の必要性」を強く感じ、現在も開発し続けています。
教材開発と指導者養成の両輪で成長
ーJOY英語企画様の設立経緯について、詳しくお聞かせください。
秦:兄が大阪で英会話学校を始め、電話レッスンからスタートしました。その後、教室での指導も開始し、複数の語学を教える総合的な塾へと発展していきました。
特に注力したのが子ども向けの英語教室でした。しかし、適切な教材がないことが大きな課題でした。そこで、優秀な講師陣と共に、独自の教材開発をスタートさせたのです。
さらに、良い教材があっても、それを適切に教えられる指導者がいなければ、子どもの英語教育は失敗してしまうという考えから、講師養成講座の開発も始めました。指導法のマニュアルを作成し、多くの方に受講いただきました。
独自の教育メソッドが生む確かな成果
ー他社にない特徴や、最大のアピールポイントについて教えてください。
秦:JOY英語企画の最大の特徴は、「概念と英語を直接結びつける」教材です。例えば、「pig」という単語を学ぶ際、通常は「pig=ブタ」という日本語を介して理解させる方法が一般的です。しかし、これでは英語を理解する際に常に日本語への翻訳プロセスが必要になってしまいます。
そこで当社では、豚の絵と英語を直接結びつけることで、より自然な語学習得を可能にしています。教材には日本語を一切使用せず、イラストで内容を示すことで、大人も子どもも直感的に内容を理解できます。
また、フォニックス(音声学)を重視していることも大きな特徴です。日本の英語教育では、読み書きから入ることが多いのですが、これは言語習得の自然な順序とは異なります。人間の赤ちゃんは、まず言葉を聞き、次に話し、その後に読み書きを覚えていきます。当社の教材は、この自然な言語習得プロセスに従って設計されています。
英会話レッスンも手掛けていますが、特に力を入れているのは「本当に優れた英語教材の開発」です。
創意工夫が詰まった教材開発
ー生徒さんに指導する際に特に意識されていることはありますか?
秦:まず重視しているのが、フォニックスの習得です。発音が下手だと通じないため、ビジネスの場面でも苦労することになります。フォニックスを学ばないと、単語の読み方も難しく、発音もままならない状態になってしまいます。
また、英会話は水泳を習うように、実践を通じて身につけていくものだと考えています。日本語に訳さず、英語を聞いて直接理解する練習を重ねることで、自然な英語力が身についていきます。
ー特に力を入れている教材について教えていただけますか?
秦:当社の絵カードには、独自の工夫が多く施されています。表に絵、裏には、その絵の単語の文字が大きく書かれていて、絵とその単語の文字も覚えられるように工夫されています。
また動詞カードには、現在形、過去形、過去分詞も書かれていて、動詞の活用形も学べる仕組みになっています。 動詞の例文も書いてあるので、文章も覚えられるようにもなっています。
また絵カードは、カードを並べて文の作り方が学べるように、疑問詞, 代名詞、助動詞、冠詞、be動詞、do、does、did、notなどの単語が入っています。絵カードで文の並べ方が分かると、生徒達は、自分で文をどんどん作れるようになります。
また絵カードを使った様々なゲームから英語が覚えられるように工夫した絵カードの指導マニュアルもありますので指導者は、それを学んで、生徒達に、楽しみながら英語を習得させることができます。
さらに、カードの絵は意図的に白黒にしています。子どもたちに色を塗ってもらうことで、より深い学習効果が得られるからです。自分で色を塗ることで、その単語や表現に対する愛着が生まれ、より記憶に定着しやすくなります。
また、会話本では、子どもたちに、自分たちで色を塗った絵を切り取って、割り箸人形を作ってもらい、それを使って生徒同士で対話練習を行います。自分で作った割り箸人形を使うことで、より楽しく英語が学べ、積極的に学習に取り組めるようになります。
今後の展望 – オンライン化への挑戦
ー今後、より強化していきたい点について教えてください。
秦:今後は、オンラインでの指導者養成講座の開設を計画しています。現在は対面での講座のみですが、全国の先生方に当社のメソッドを学んでいただけるよう、オンライン化を進めていきたいと考えています。
特に中学校の先生方に参加していただきたいと考えています。多くの塾で英語教育が行われていますが、発音指導が不十分なケースが多く、生徒たちが苦労しているのが現状です。
当社の教材は、台湾でも販売されており、国際的にも評価をいただいています。日本語を使用しない教材なので、アジアの英語教育にも活用できる可能性があります。
早期英語教育の重要性と、これからの子どもたちへ
ーJOY英語企画が開発した教材の購入を検討されている方へメッセージをお願いします!
秦:子どもは小さいほど記憶力が良いので、早い段階から英語に触れることをお勧めします。ただし、「勉強」という形ではなく、楽しみながら自然に学べる環境作りが重要です。例えば、ディズニーの映像を見せながら英語に触れさせるなど、楽しい導入方法を心がけていただきたいと思います。
当社の教材は、お母様でも簡単に教えられるよう工夫されています。4歳からご利用いただけ、幼稚園から中学校まで一貫した学習が可能です。また、指導マニュアルも充実しているので、ご家庭でも効果的な学習を進めることができます。
「音」のない言葉というものが存在しない以上、いかなる場合も言葉の学習は、「音」から始めねばなりません。そして話し言葉の基礎がしっかり定着した後は、読み書き、訳、文法解釈の能力は、確実にぐんぐん伸びます。特に重要なのは、英語を学ぶ順番です。聞く、話す、読む、書く、の正しい順番で学べば、4技能が身につきます。
また英語のつづりと発音との関係を体系的に学ぶフォニックスを学べば、つづりの丸暗記の必要をなくし、規則を当てはめながら合理的に綴りを覚えられます。字と音の関係を学ぶことによって音の特質を知り、発音がより正確になることが出来ます。
J O Y英語企画の英語教材は、C D付き会話本、フォニックス教材、名詞、動詞、形容詞等の500語もある絵カード、そして会話本の内容の筆記練習帳があります。どの教材もたくさんのイラストが入っているので、英語の日本語訳がなくても、その内容のイメージが非常にわかりやすくなっています。
ただ機械的な口真似は、音の意味付けと結びつかないので避けなければなりません。
これらの教材は、子どもだけでなく、英会話教室の大人にも使えます。
フォニックス教材は、幼児、小学生、中学生、高校生、大学生、大人にも使えます。
これらの教材で学ぶ生徒達は、英語をとても分かりやすく覚えられ、よく理解します。また指導者には、とても教えやすい教材になっているので、英語教育に慣れない先生達も苦労しなくても、指導しやすくなります。
またこちらの英語講師養成講座を受講されると、英語指導の方法がわかるので、指導者も楽しく生徒に指導できます。
学習塾の英語講師、英会話教室の指導者、幼児・小・中・高の英語教師、または、英語に得意な父兄の方々が、まず英語の指導の仕方を学べば、どんな子も、楽しく4技能が身に付き、英語力をぐんぐん伸ばすことができます。
「大人になってから英語を学び始めると、読み方が分からない」「発音が分からない」という声をよく耳にします。また「フォニックスをもっと早くから学んでいれば、英語が好きになれたのに」という感想も多くいただきます。これは日本の英語教育が、自然な言語習得のプロセスを無視し、読み書きから始めてしまうことに大きな原因があります。
私たちJOY英語企画は、創業以来50年にわたり、子どもたちが楽しみながら自然に英語を習得できる環境づくりに取り組んできました。これからのグローバル社会で、子どもたちが自信を持って英語でコミュニケーションを取れるよう、今後も教材開発と指導者養成に力を入れていきたいと考えています。子どもたちの可能性を最大限に引き出せるよう、私たちは挑戦を続けていきます。