「勉強」と聞くと多くの人は「難しい」「つまらない」「大変」といったネガティブなイメージを持つのではないでしょうか。しかし、本来勉強とは知らなかったことを知る喜びや、できなかったことができるようになる達成感に満ちた楽しい体験のはずです。
『おもしろアカデミー わくわくキャンパス』は、その名の通り「勉強は面白い」という理念を掲げるオンライン塾。小さい子どもからシニア世代まで、年齢を問わず学びたい人が集まるユニークな教育プラットフォームです。
他の塾にはない特徴は、小中高の5教科を基礎としながらも、資格取得や転職支援まで幅広くサポートする点。また、メタバース空間を活用したコミュニティづくりやゲーム的要素の導入など、楽しみながら学べる工夫が満載です。
30年以上教育業界に携わりゲーム会社での勤務経験も持つ平山美帆代表に、塾設立の経緯や教育理念、今後の展望について詳しく伺いました。
年齢の壁を超える!全ての人に開かれた学びの広場

ー平山さま、本日はどうぞよろしくお願いいたします!全年齢を対象としたオンライン塾とのことですが、『おもしろアカデミー わくわくキャンパス』ではどのような指導を行っているのでしょうか?概要について、ぜひお聞かせください!
平山美帆代表(以下、敬称略):対象は小児からおじいちゃん・おばあちゃんまで、全年齢です。5教科を中心とする学校の勉強を、オンラインで幅広い年代の方に教えています。
そもそもこの形にした理由は、現在の高齢化社会では子供より圧倒的に大人の数が多いという現状があります。子供向けの教育サービスは多数存在しますが、少子化で生徒が集まらず経営難に陥っているところも多いのが現状です。一方で、大人で5教科を勉強したいけれど通える場所がない、教えてくれる人がいないと困っている方が大勢いるのです。
例えば「看護学校受験のために中学・高校の生物と数学をやり直したい」とか「30代後半の化学分野出身者で英語が苦手だけど海外駐在が決まったので、専門知識を英語で説明できるレベルになりたい」といった具体的なニーズがあります。
通常の英会話スクールでは専門分野の英語は学べないため、化学と英語を同時に教えてくれる場所が必要だったのです。現在、こうした複合的なニーズが非常に多いですね。
「面白い」こそが最高の学習エンジン —— 設立の想いとビジョン

ー平山さまが『おもしろアカデミー わくわくキャンパス』を設立した経緯やきっかけについて教えてください。
平山:約20年前に神奈川県でリアルの塾を運営していた際、小中高生向けの募集をしていたにも関わらず、「子供と一緒に私も学びたい」「小学校の算数をやり直したい」「中学の数学と理科をもう一度勉強したい」「英語の文法から学び直したい」といった大人からの問い合わせが多数ありました。こうしたニーズに応えるため、年齢を限定しない塾の形を考えるようになりました。
設立時に、3つの軸を重視しました。
1つ目は、「勉強=楽しい・面白い」という価値観です。日本では「勉強は大変で難しく、頑張らなければならないもの」というイメージが強く、多くの人がプレッシャーや劣等感を感じています。私はゲーム会社で20年以上働いた経験から、勉強とゲームには共通点があると感じていました。
本来、勉強は楽しく、人とコミュニケーションを取りながら知識を共有し成長していくものです。ゲームでは新しく参加した人を助け、一緒に課題に取り組む協力関係があります。‟勉強もゲームと同じように楽しいものである”と理解している先生だけを集め、「勉強=楽しい・面白い」ということを伝える学校にしたいと思い、『おもしろアカデミー わくわくキャンパス』と名付けました。
2つ目は、年齢や属性に関係なく、誰でも気軽に1コマからでも受講できる場所を作ること。
3つ目は、自由にコミュニケーションが取れる場所にすることです。そのためにメタバース機能を導入し、ログインすれば生徒や先生が自由に交流でき、ゲームのような感覚でコミュニケーションができる環境を整えました。この3つの理念を大切にして塾を立ち上げました。
先生も生徒も対等な仲間!従来の塾では味わえない距離感が最大の武器

ー他のオンライン塾にはない『おもしろアカデミー わくわくキャンパス』の一番のアピールポイントを教えてください。
平山:最大の特徴は、先生と生徒の距離の近さです。先生は単に知識を教える立場ではなく、コミュニティの一員として生徒と対等に交流し、共に興味のあることを探究したり、活動したりします。
特に生徒が大人の場合は、生徒の方が年上ということもよくあります。年齢や立場による垣根をなくし、「学ぶことが好き」という共通点で集まる仲間としてのコミュニティを大切にしています。
ー講師の先生方はどのように集められたのですか?
平山:講師は一般公募はしていません。私の知人やその関係者、あるいは私自身がゲーム会社や他の塾で一緒に働いた仲間の中から、私の教育理念に共感してくれる方だけに声をかけています。
以前私が他のオンライン塾で講師として働いた経験では、運営側が講師を十分に把握せず、単なる収益を生む「駒」としか見ていないケースが残念ながらありました。『おもしろアカデミー わくわくキャンパス』では、私が全ての講師を熟知し、生徒からの問い合わせがあれば直接コンサルティングを行い、その生徒の特性や目標に最適な先生とのマッチングを心がけています。
人生の目標達成まで伴走 —— 一人ひとりに合わせた長期サポートの秘訣

ー生徒さんを指導する際に特に意識していることや、講師間で共有している方針などはありますか?
平山:最も重視しているのは、生徒さんの最終目標です。学習のペースや時間的余裕は人それぞれ異なります。学生なら週に数回まとまった時間が取れて、「3ヶ月で資格取得」「半年以内に英検1級合格」といった短期目標を立てられますが、社会人は平日は仕事後の30分〜1時間、週末もわずかな時間しか学習に充てられないケースが多いです。
まずはその方がどうなりたいのか、目指す姿をしっかり伺います。例えば「資格を取得して転職したい」という場合、様々な選択肢を提案し、「簿記の勉強から始めて、資格取得後は就職先も一緒に探しましょう」というように、目標達成まで伴走します。
複数の講師が連携して長期的にサポートすることもあります。その場合は学習管理表を作成し、全講師で共有して進捗状況を把握し、各教科の指導内容を調整しています。
5教科を超えて広がる無限の可能性 —— 多彩なコースで夢を応援

ー提供しているコースについて簡単に教えてください。
平山:「小中高部」では、学校の勉強をサポートするだけでなく、プログラミングなど現代的なスキルや、個人の興味に合わせた学習もサポートしています。最近は総合型入試で特定の分野に秀でた能力が評価されるようになってきたため、世界遺産検定や気象予報士など、子どもたちの好きなことを伸ばす学習も提供しています。
「中高大学受験部」では、志望校合格に特化した指導を行っています。
「ゲーム制作ラボ」では、ゲーム開発やウェブ制作、CGなどクリエイティブ分野に興味がある方に、現役のプロフェッショナルが実践的な技術を教えています。小学生から大人まで年齢制限なく参加できます。
「大人の勉強道場」は、公務員試験や資格試験のために5教科の基礎から学び直したい大人向けのコースです。5教科をマスターした後は、現役の弁護士、税理士、行政書士などから専門的な資格取得のための指導も受けられます。
「国際コミュニケーション部」では、実用的な英語や第二外国語の習得を目指します。一般的なオンライン英会話と違い、実際の映画やメディアを使って本物の言語環境に触れる機会を提供し、海外で実際に使える語学力の習得を重視しています。
ー「パパママ相談室」というユニークなコースもありますね。この相談室はどのような目的で設置されたのでしょうか?

平山:教育に関して、お父さんお母さんが相談できる場所が現状ではとても限られているんです。学校では三者面談や保護者面談がありますが、クラス40人もいると1人当たり5分程度で、次の方が待っている状況。ほとんど聞きたいことを聞けないまま終わってしまいます。
一般的な塾では「より良い学校に入るため」の話しかしてくれません。その子の性格に合った学校や将来を見据えたキャリア、「この子はこういう性格だからこういう職業が合っているのでは」といった提案はほとんどありません。
また家庭での教育となると、親子間の衝突が避けられないケースも多いです。「勉強しなさい」「やってるよ」「なぜ成績が上がらないの?塾に行かせているのに」「自分だって頑張ってるのに成績が下がるんだよ」といったやり取りはよくある光景ですよね。私も家庭教師や塾講師として何度もそのような場面を目撃してきました。
こういった問題を未然に防ぐために「パパママ相談室」を設置しました。子育て経験もある教育のプロが、「私たち教育のプロでも同じ悩みがありました」「子供の反抗期はとても大変でしたが、このポイントに気をつけてこの方向で接していたら上手くいきました」といったアドバイスができる場を作りたかったのです。
「パパママ相談室」では、子育てや教育に関する保護者の悩みに対応しています。学校の面談では時間が限られ、塾では成績向上以外の相談はしづらいものです。また家庭内で教育方針が対立するケースも少なくありません。自身も子育てを経験した教育のプロとして、保護者の方の悩みに寄り添ったアドバイスを行っています。
単位取得から資格まで —— おもしろアカデミーが描く教育の未来図
ー今後、強化していきたい点や新たに取り組みたいことはありますか?
平山:不登校問題が深刻化する中、通学せずに卒業資格が取得できる学校の需要が高まっています。現在は塾としての位置づけですが、将来的には単位取得を可能にしたり、当アカデミーでの学習と確認テストを通じて特定の資格が取得できるようなコース設計も検討しています。単位や資格の取得に直結する教育機関としての機能を強化していきたいと考えています。
「学ぶ」を「楽しむ」へ —— 平山代表からのあなたへのメッセージ

ー最後に、『おもしろアカデミー わくわくキャンパス』を考えている方へメッセージをお願いします!
平山:「勉強」という言葉に苦手意識を持っていた日々に別れを告げる時が来たのかもしれません。5教科を学び直したいという小さな好奇心があれば、それがどんなに小さくても、まずは1教科から始めてみませんか?
私たちの教室では、質問することの喜び、理解することの感動、成長する自分自身に出会う驚きが待っています。弊アカデミーで学んだ方々は口をそろえて言います。「こんなに勉強が楽しいなんて知らなかった」「もっと早く始めていればよかった」と。
年齢も、学歴も、これまでの「勉強嫌い」の歴史も関係ありません。どなたでも新たな扉を開くことができます。教科書の知識だけではなく、人生の可能性も同時に広がっていくのを実感できるはずです。
明日の自分が今日の自分より少しだけ成長している—その積み重ねが、1年後、5年後にはあなたの人生を大きく変えているでしょう。その素晴らしい冒険にご一緒できることを、私たちスタッフ一同、心から楽しみにしています。