発達障害や不登校の子どもたちへ希望を届ける―学習支援塾すたでぃあの挑戦

学習支援塾すたでぃあ

学習に困難を抱える子どもたちのために生まれた「学習支援塾すたでぃあ」。発達障害やグレーゾーン、不登校や学力不振など、それぞれの課題に向き合い、個別指導や少人数指導を通じて子どもたちに最適な学びを提供しています。

さらに、自然体験やイベントを取り入れることで、学力だけでなく社会性や自立心を育むことを重視。学校では届きにくい支援を民間の力で補い、一人ひとりの可能性を広げる挑戦を続けています。「点数を伸ばす」だけでなく「生きる力を育む」その指導の背景や熱い想い、具体的な取り組みについて、代表の川下さんにお話を伺いました。

学習支援塾すたでぃあの概要とターゲット

ーどういった指導を行っている塾なのか、概要を教えてください。

学習支援塾すたでぃあ代表 川下さん(以下敬称略):学習支援塾すたでぃあでは、学力不振の子どもたちや、発達障害、グレーゾーン、不登校といった学習に困難を抱える子どもたちを主な対象としています。それぞれの子どもたちに個別対応をしながら、その子に合った学習方法を提供することで、学力の向上を目指しています。

ただ、単に点数を上げることだけを目的にしているわけではなくて、それぞれの子が持っている力を引き出し、自信を持ってもらえるような指導を心がけています。

ー少人数指導が基本とのことですが、具体的にはどのような形で行っているのでしょうか?

川下さん:そうですね、マンツーマンの場合もありますが、基本的には少人数指導がメインです。少人数で指導することで、子どもたち一人ひとりにしっかりと目を向けられる環境を整えています。オンライン指導は行わず、直接顔を合わせた指導にこだわっています。

塾を立ち上げたきっかけ

ーこの塾を始められたきっかけを教えてください。

川下さん:私は元々教員をしていて、特別支援学校での勤務経験もありました。その中で、発達障害や不登校の子どもたちに接する機会が多くあったんですけど、学校現場ではなかなか子どもたちの困りごとに十分対応できないもどかしさを感じていました。「もっと子どもたちに寄り添える環境を作りたい」と思い、民間でそういう場所を提供できたらいいなと考えたのです。

また、組織の中だとどうしても色々な制約があって、自分が理想とする教育を自由に形作るのが難しい部分もあったので、独自の教育スタイルを持った塾を作りたいと思いました。それが、学習支援塾すたでぃあを立ち上げるきっかけですね。

他の塾にはない特徴とアピールポイント

ー学習支援塾すたでぃあの特徴やアピールポイントについて教えてください。

川下さん:一番の特徴は、やはり一人ひとりに合わせたオーダーメイドの教材を作っているところです。特に小学生には、具体物を使ったり、ゲーム感覚で学べる教材を取り入れたりして、遊びの延長で学べるような工夫をしています。ただ勉強するだけじゃなくて、楽しみながら学べる仕掛けを作るように心がけています。

加えて、自然体験やイベントにも力を入れていて、例えば最近だと釣り体験とかキャンプをやったのですが、そういう活動を通じて、子どもたちが社会性を身につけたり、自立心を育てたりするきっかけを作っています。

ー学力だけでなく、社会性や自立心を重視されているのですね。

川下さん:そうですね。勉強ができることも大事なんですけど、それ以上に自分で考えて行動できる力や、社会の中で生きていく力を育てることが、最終的には一番大事だと思っています。

指導方針と大切にしていること

ー指導する上で特に意識されていることを教えてください。

川下さん:まず、子どもたち自身が「どこに行きたいか」をしっかり考えられるようにしてあげることですね。受験は「行ける学校」ではなく、「行きたい学校」を目指すという方針で指導しています。それと、小学生でも挨拶や礼儀、時間を守るといった社会性の基本をしっかり伝えるようにしています。

あとは、学ぶ姿勢を育てることですね。勉強そのものよりも、どう学ぶかという姿勢の部分がすごく大事だと思っていて、ここは他の塾に比べても結構厳しく指導している部分だと思います。

提供しているコースと対象

ー具体的なコースやプランについて教えてください。

川下さん:小学生と中学生が対象で、

  • 小学生:3年生から6年生を対象に国語と算数を指導
  • 中学生:1年生から3年生を対象に、国語、英語、数学の3教科を指導

コース分けは、その子の実態や学力レベルに応じて調整しています。ただ、来年度からはもう少しクラス分けを明確にして、さらに個別対応を強化していこうと考えています。

今後の展望

ー今後、特に力を入れていきたいことについて教えてください。

川下さん:発達障害やグレーゾーンの子どもたちへの支援はもちろんですが、それ以外にも学力が伸び悩んでいる子どもたちにももっとアプローチしていきたいですね。

最近の学校現場では、学力の二極化が進んでいると感じていて、上位層は進学塾に行けるけど、下位層の子どもたちがどんどん学びから取り残されてしまっている状況があると思います。そういった子たちをしっかりサポートしていきたいと考えています。

また、先ほども触れましたが、自然体験やイベントを通じて、子どもたちが学び以外の部分でも成長できる場を提供していきたいですね。抽象的な言い方になってしまいますが、子どもたちが「人間力」を養えるような教育を目指していきたいです。

保護者と生徒へのメッセージ

ー最後に、塾を検討している保護者や生徒さんへのメッセージをお願いします。

川下さん:勉強が苦手で悩んでいる親御さんやお子さん、一緒に考えていきましょう。一緒に学んでいくスタンスでサポートしますので、こちらから一方的に教えるという形ではなく、保護者の方とも協力しながら子どもたちの教育を進めていきたいと思っています。ぜひお気軽にご相談ください!