英語の壁は日本語にあり? – 言語の深層に迫る「シノドス英会話」の独自メソッド-代表の芹沢さんにインタビューしました!

日本語と英語の違いにこだわり、一人ひとりの躓きに合わせたオーダーメイド指導を行う英会話コーチング「シノドス英会話」。

インターネットメディア「SYNODOS」を経営する芹沢氏が、オーストラリア旅行での挫折経験から独自に開発した革新的な英語学習メソッドとは?単なる日常会話ではなく、自分の考えや感情を深く表現できるレベルを目指すコーチングの特徴に迫ります。

シノドス英会話コーチングサービスの特徴

ーどんな方が対象の英会話コーチングでしょうか?

芹沢:入会される方は千差万別です。ただ、「言いたいことをしっかり話せるようになりたい」という方が多いです。最初は、「英語、ぜんぜん話せなくて」みたいな感じでも、最終的にはそうなりたいという思いを持っています。

例えば、「学会発表の後、質疑応答に対応する必要がある」大学の先生とか、「取引先やパートナーとしっかりと信頼関係をつくりたい」ビジネスパーソン、それから海外に友だちがいて、「本音で深い話をできるようになりたい」という方もいます。

通り一遍の英会話ではなく、「本当に言いたいことを言えるようになりたい」という目的を持って入会されることが多いです。

ー具体的にどんな指導を行っているかについて教えてください。

芹沢:シノドス英会話の特徴は、とにかく「英語と日本語との違い」にこだわっていることです。英会話の勉強を始めて、頭から日本語が抜けるまで、けっこうな時間がかかります。

そのあいだいろいろな局面で、英語を話そうとすると日本語が邪魔をしてきます。多くの方がこれだけ英会話に苦労しているのも、じつは英語の問題ではなくて、日本語と英語の相性の悪さからきてるんです。ですので、この相性の悪さを解決してやらないと、英会話は上達しません。ここをうちでは徹底的に指導しています。

英会話コーチングサービスを始めた経緯

ー 英会話コーチングを始めようと思ったきっかけについて教えてください。

芹沢:5年くらい前にオーストラリアに旅行に行ったんですが、そのとき、ホテルのベッドで腰を痛めて、病院に行かなければならなくなったんです。当時は、トラベル英会話くらいはできたのですが、そのとき、自分の英語がまったく使えない! と気づかされました。

タクシーが明らかに遠回りしているのに、「腰が痛くて死にそうだから、最短距離で病院まで行ってくれ」とも言えなかったし、ようやく病院に着いても、医者にこれまでの経緯と状況をうまく説明できなかった。これはまずいと思って、帰国後に英会話の勉強を始めました。

しかし、効果的だとされている英語学習法をいくらやっても、全然話せるようになりませんでした。本当にまったく上達しない。そこで、自分でいろいろな本を読み漁り、ユーチューブなんかも見まくって、少しずつ「ああ、こんな感じでやればいいのかな」というのが分かってきました。

実際に自分が話せるようになると、「このやり方でほかの人も話せるようになるのかな?」と興味がわいて、試してみたら話せるようになっていったんです。そこで、シノドス英会話をスタートしました。

日本語と英語の違いに着目した指導法

ー一番のアピールポイントを教えていただけますでしょうか?

芹沢:先ほど言ったように、「日本語と英語」の違いが原因で英会話が難しくなっているわけですから、そこを解決していくがもっとも重要です。

まずは日本語と英語の語順の違いなんですが、これは当たり前のことなんですが、頭でわかってるだけじゃダメなんです。自然に口から英語の語順でアウトプットできるようになるまで、反復的なトレーニングをしなくてはいけません。

あせったりすると、“Yesterday, park, went” みたいな感じで、単語を羅列しちゃいますよね? これは「きのうは公園に行ったよ」という日本語の語順がそのまま出ちゃってるからです。まずは、ここを徹底的に矯正しないといけません。

それから、思いついた日本語が邪魔をすることが多々あります。例えば、「日本はいま桜が満開だよ」と言いたくなって、でも「満開」が言えなくてフリーズしたりします。しかし、別に「日本はいま桜がとてもきれいだよ」と言ってもいいわけです。「満開」が言えなくても、「きれい」(beautiful)は言えますよね。 

「彼の本音が分からない」が言えないなら、「彼が何を考えているか分からない」と言えばいいし、「最近、ゲームにハマってる」が言えないなら、「最近は毎日、ゲームをしてる」と言えばいいんです。

じつは「英語が出てこない!」の多くは、こんな感じで、頭に浮かんでしまった「日本語」に捕らわれている場合が多いんです。なので、日本語から引きはがす作業を、これも徹底的にする必要があります。

いま話したのはほんの一例ですが、「英語と日本語」の違いが生み出している問題を潰していく、というのがシノドス英会話の一番大きな特徴だと思います。

学習期間と上達の目安

ー 英語をほとんど話せない人が、ある程度日常会話ができるようになるまでにどれくらいの期間がかかりますか?

芹沢:会話のレベルにもよりますが、だいたい半年くらいですね。あと、英語をほとんど話せないくらいの方が、変な癖がついてなくて早いです。逆に、TOIECで高得点を取っている人なんかは、英語を難しくいう癖がついているので、逆に時間がかかったりもします。

いずれにしても、「ある程度日常会話ができる」というのは中級レベルだと思いますが、半年くらいやっていただければ、100パーセントに近い確率で到達できます。さらにより流暢になりたいというのがあれば、オンライン英会話を併用して1年くらいあればいいと思います。

個別化された指導と問題解決アプローチ

ー 受講者を指導する際に、特に意識していることは何でしょうか?

芹沢:重視しているのは、一人ひとりの生徒に合わせたオーダーメイド指導です。指導するにあたっては、生徒がどこで躓いているのか、つねに正確に特定する必要があります。そして、躓き方は生徒それぞれなので、その生徒にとっていちばん効果的なアプローチをしなくてはいけません。

「こらさえやれば英会話は伸びる!」みたいな、夢のような話はないんです。本屋に行くとそんな本ばかりですが(笑)。コミュニケーションというのは、複合的なスキルの集合ですから、ただ日本語を英語に変換すればすむ、というような単純な話ではないのです。

本当に言いたいことが言えるようになるためには、そして相手と深いレベルでつながるためには、相当なことをしなくてはいけません。シノドス英会話は、生徒をそのレベルまで連れていくために、一人ひとりにもっとも効果的で効率的な指導をするよう心がけています。

シノドス英会話のコース構成

ー 提供しているコースについて教えてください。

芹沢:12回でワンクールです。これをひとつの学習サイクルとして、一定のレベルアップを目指します。

英会話力は大きく、「ビギナー」「初級」「中級」「中上級」「上級」に分けることができますが、「ビギナー」から「初級」まで、「初級」から「中級」まで、「中級」から「中上級」までは、だいたいのケースで12回ワンクールで行けます。

あとは自分でやっていけそうだ、という方はワンクール受けて卒業なさいますし、もう少しサポートしてほしい、ということであれば、延長する場合もあります。それぞれ生徒さんのニーズや目標に応じて柔軟に対応しています。

入会を検討している方へのメッセージ

ー 最後に、教室への入会を考えている方にメッセージをお願いいたします。

芹沢:じつは、英語と日本語はもっとも距離が遠い言語です。つまり、日本人にとって英会話を身につけるのは、本当に難しいことなんです。

シノドス英会話では、きちんとトレーニングメニューをこなしてくれさえすれば、100%の方が「中級」には到達します。生徒のなかには、「10年勉強してきたけど話せない」という方もざらにいますが、そんな方もちゃんと話せるようになって卒業していきます。

興味を持たれた方は、ぜひ体験トライアル(https://synodos.jp/english/lp/)にお申し込みください!