『二人三脚の指導で”続く”英語学習を実現|多読×コーチングの新メソッド』―英語多読アカデミア代表 藤本卓士氏インタビュー

「言葉を学ぶのに王道はない」とよく言われますが、効果的な学習方法は確実に存在します。中でも「多読」という手法は、その有効性が研究でも実証されている注目の学習法です。しかし、「どんな本を読めばいいのか分からない」「継続が難しい」という声も多く、せっかくの可能性を活かしきれていないのが現状です。

そんな中、多読とコーチングを組み合わせた革新的なアプローチで、確実な英語力向上を実現しているのが英語多読アカデミアです。小学生から大人まで、幅広い年齢層の学習者に対して、オンラインで多読指導を展開。ネイティブ講師による指導と日本人コーチによるサポートを組み合わせた独自の二人三脚体制で、高い継続率と学習効果を実現しています。

今回は同アカデミアを運営する藤本卓士氏に、多読による英語学習の可能性と、効果的な学習継続のための取り組みについて詳しくお話を伺いました。

なぜ「多読」で会話力が伸びるのか?

ー他スクールにはない「英語多読アカデミア」の強みについて具体的に教えてください。

藤本:英語多読には、従来の学習方法にはない独自のメリットがあります。まず、多読を通じて自然な英語表現に大量に触れることで、文法や単語を意識せずとも英語が「感覚的に」理解できるようになっていきます。

これは、私たちが母国語を習得する過程と非常によく似ています。幼児は文法書を読んで日本語を習得したわけではありません。大量の言語入力を通じて、自然に言語を身につけていったのです。多読はこの自然な言語習得プロセスを英語学習に応用する手法だと言えます。

実際、生徒さんからは「文法を考えなくても、自然と英語が出てくるようになった」「読んでいる本に出てきたフレーズが、会話の中で自然と使えるようになった」といった声を多くいただいています。

英語多読がもたらす4つの効果

  1. 自然な英語表現のインプット 読書を通じて、ネイティブが実際に使う自然な英語表現に触れることができます。教科書では学べない、生きた英語表現が身につきます。
  2. 英語脳の形成 多読を続けることで、英語を英語のまま理解する力が育ちます。和訳を介さない分、スピーディーなコミュニケーションが可能になります。
  3. 語彙力と表現力の向上 様々なジャンルの本を読むことで、豊富な語彙と表現が自然と身につきます。これが会話の幅を広げることにつながります。
  4. 学習意欲の持続 自分の興味や理解度に合わせて本を選べるため、ストレスなく継続的に学習を進めることができます。

効果を最大化する「guided reading」の重要性

藤本:ただし、ただ闇雲に読書を進めれば良いというわけではありません。効果を最大化するためには、適切なレベルの本を選び、段階的にレベルアップしていく必要があります。

そのため当アカデミアでは、生徒一人ひとりの理解度や興味に合わせて、教材の選定からサポートを行っています。また、定期的なレベルチェックを行い、常に最適な難易度の教材で学習を進められる環境を整えています。

このように、単なる「多読」ではなく、専門家の指導のもとで行う「guided reading(指導付き多読)」だからこそ、確実な効果を実現できているのです。

多読学習を支えるコーチング体制

ー独自のコーチング制度について、より詳しくお聞かせください。

藤本:英語学習において、「継続」が最大の課題であることは、誰もが認識していることでしょう。特に多読の場合、効果が表れるまでにある程度の時間を要します。そのため、モチベーション維持のサポートが非常に重要になってきます。

当アカデミアでは、生徒一人ひとりに日本人コーチが付き、学習プランの作成から進捗管理、モチベーション維持まで、トータルでサポートを行っています。コーチは単なる学習管理者ではなく、生徒の良き理解者として、長期的な視点で成長をサポートしています。

二人三脚制度がもたらす相乗効果

藤本:ネイティブ講師と日本人コーチによる二人三脚の指導体制は、非常に高い効果を発揮しています。ネイティブ講師は実践的な英語力の向上を担当し、日本人コーチは学習の継続とモチベーション維持をサポートします。

例えば、多読で得た知識を実践の場で活かせるよう、ネイティブ講師との会話の中で意識的に使う機会を設けたり、逆に会話の中で出てきた表現を多読教材の中で探してみたりと、学習と実践を効果的に結びつけています。

年齢や目的に応じた柔軟な指導

藤本:小学生から社会人まで、生徒の年齢層は実に幅広く、学習目的も様々です。受験対策として多読を始める中高生もいれば、ビジネスで使える英語力を身につけたい社会人もいます。

そのため、コーチングの内容も一人ひとりの状況に応じて柔軟にカスタマイズしています。例えば、小学生の場合は保護者の方との連携を重視し、家庭での学習習慣づけをサポートします。社会人の場合は、仕事との両立を考慮した現実的な学習プランの作成を支援します。

オンライン指導だからこそ重要な「つながり」の創出

藤本:オンライン指導には、時間や場所の制約がないという大きなメリットがある一方で、対面指導と比べると「つながり」が希薄になりがちという課題もあります。

この課題に対して、当アカデミアでは定期的なオンラインイベントの開催や、生徒同士の交流の場の提供なども行っています。同じ目標を持つ仲間との出会いが、新たなモチベーションにつながることも少なくありません。

今後の展望:「読む」から「使える」英語へ

藤本:現在、特に力を入れているのが、読書を通じて得た英語力を実践的なコミュニケーション能力へと転換していくプログラムの開発です。多読で培った語彙力や表現力を、実際の会話やビジネスシーンで活かせるよう、より実践的な学習機会の提供を目指しています。

特に大人の学習者向けには、ビジネス英語に特化した多読教材の選定や、オンラインでのビジネス英会話練習など、実践的なプログラムの拡充を計画しています。

最後に:本当に「使える」英語力を目指して

藤本:英語学習に王道はありませんが、確実に効果が出る方法は存在します。多読とコーチングを組み合わせた当アカデミアの手法は、まさにその一つだと自負しています。

「英語を学ぶ」のではなく「英語が使える」ようになることを目指す。それが当アカデミアの理念です。英語学習でお悩みの方は、ぜひ新しいアプローチにチャレンジしてみてください。必ず道は開けるはずです。

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